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兵庫ジュニアグランプリ

  • 2014年11月25日(火) 18時00分
 注目は、やはり園田で5戦5勝のトーコーヴィーナスだが、中央勢もダートの2勝馬が2頭に、芝の重賞入着馬が2頭と、かなり骨っぽいメンバーが揃った。

 中心は、ダートで2戦2勝のキャプテンシップ。この馬は北海道2歳優駿にも登録があったが、回避してここに出走してきた。北海道までの長距離輸送を避けたのかどうか、坂路で一杯に追い切って、万全の状態で臨んでくるようだ。経験の少ない2歳馬でも、園田コースに岩田騎手なら言うまでもなく大きなアドバンテージ。

 トーコーヴィーナスは、前走の兵庫若駒賞でも「まだ能力の半分も出していない」と木村健騎手。単独で先頭に立つと遊んでしまうなど、まだまだ幼い面があるようだ。過去5年のこのレースの勝ちタイムは1分26秒〜28秒台。そしてこの馬自身は、園田1400m戦に4回出走して、勝ちタイムはいずれも1分31秒台というもの。本気で走れば1分28秒台で走れるのだろうが、一気の相手強化ゆえそのペースに対応できるのかどうか不安もある。

 トーセンラークは芝のみを使われて5戦2勝。前走アルテミスSは直線一旦は先頭に立って見せ場をつくっての3着。芝でスピードがあるのは間違いなく、あとは小回りのダートに対応できるかどうか。

 ウィッシュハピネスは、エーデルワイス賞では逃げて直線後続を寄せつけずという強い競馬を見せた。デビュー戦の芝で負けているのみで、この馬もダートではまだ底を見せていない。

 タケデンタイガーは函館2歳S2着で、トーセンラーク(4着)に先着。初ダートがどうかということもあるが、いちょうSでの9着が気になるところ。とはいえ勝ち馬はレコードで走っていて、この馬も芝1600mを1分34秒台だけに能力はある。

 オヤコダカは、ブリーダーズゴールドジュニアカップでは強い勝ち方を見せたが、その後は勝つ時と負けるときの落差が大きい。長距離輸送に初めての小回りコースと、克服すべき条件も少なくない。持てる能力を発揮できれば上位争いも。

◎キャプテンシップ
◯トーコーヴィーナス
▲トーセンラーク
△ウィッシュハピネス
△タケデンタイガー
△オヤコダカ

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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