データ調べて馬券を買っているファンの間では、新装東京競馬場のダートコースに内枠有利の傾向があることが話題になっているらしい。
新装からちょうど約1年分の開催が行われようしているが、今開催前半終了時点で、ダートコースの馬番1番2番は、単複とも回収率が100%を超えている。しかも少数の大穴に依存したものではなく、勝率や連対率の高さともリンクしているので、信憑性は高い。
そして、内枠回収率の高さを支えているのが、実はフェブラリーSも行われる1600mなのである。昨年の改修以来、2/8までの枠番別成績を見てみよう。
勝率 連対率 単回収率 複回収率
1枠 11.8% 20.9% 175 149
2枠 5.9% 12.7% 172 158
3枠 9.0% 15.6% 45 84
4枠 4.8% 12.7% 25 72
5枠 3.9% 12.6% 147 76
6枠 8.3% 14.4% 117 69
7枠 5.3% 10.5% 94 88
8枠 6.7% 12.7% 38 40
2枠の回収率が高いのは少数の大穴に依存しすぎと思われるが、1枠は勝率・連対率も他の枠に比べて抜けて高く、内に入ったというだけで買う価値がある。
思えば武蔵野Sも、勝ったサイレントディール、3着のロングカイソウ(11番人気)がともに1枠で、内の2頭軸から3連複の流しをかければ簡単に10万馬券が取れたレースだった。一方、ユニコーンSではビッグウルフが内枠を引きながら沈んでおり、内枠の有利さは先行系の馬に特に効くとも考えられる。
枠だけで買い目に入れることは抵抗のある人もいるだろうが、いわゆる競馬格言にあるような内枠有利・外枠有利(中山ダート1200mは外枠有利、など)よりも有効な手立てであることは間違いないだろう。
アドマイヤドン一色というムードもあるフェブラリーSだが、前へ行ける実力馬が1番枠・2番枠を引けば、馬券上の面白さは増してくる。