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キングカメハメハ再評価を宣言します! (村本浩平)

  • 2015年05月05日(火) 18時00分


◆「レッツゴードンキも、ドゥラメンテも、取材した頃からいい馬だと聞いてました!」

 昔から自分を知っている人(主に親戚)に、「こうちゃん(ちなみにそう呼ばれてました)はあの頃…」なんて言われるの、正直ウザいと思ったことありますよね。これと同様に、有名になった知り合い対して「あの頃から今の活躍を想像できました」(同じ方向性には、「●●はワシが育てた」もあり)って今さら言ってしまうのも、正直どうかと思うのですが。

 と、ここから自分も同じウザい人と呼ばれるのを覚悟して、こう書かせていただきます。

「レッツゴードンキも、ドゥラメンテも、取材した頃からいい馬だと聞いてました!」

 はい、スッキリしました(笑)。

 昨年の赤本、自分はレッツゴードンキが育成されていた小国ステーブルと、ドゥラメンテが育成されていたノーザンファーム早来牧場に取材に行っておりました。2頭のクラシックホースを取材していたなんて、凄いぞ、自分(笑)!

 なのに、ドゥラメンテは牧場リポートでは取り上げたものの、ノーザンファーム限定のオススメ10頭には入れず、レッツゴードンキに関しては紙面でも全く触れなかったというまさかの事実(笑)。でも、2頭とも取材した頃から評判がいいって…(以下略)。

 赤本の記事にはなっていませんが、レッツゴードンキに関しては小国ステーブルの小国代表から「順調に来ているし、何よりもいい動きをしているんだ」という話は聞いていましたし、ドゥラメンテに関しても、ノーザンファーム早来牧場の林厩舎長から「母(アドマイヤグルーヴ)の育成も手がけていたけど、同じような素質の高さを感じる」と聞いていました。まあ、今さらの話ですが…。

 なのにどうして記事に出来なかった(強く推せなかった)かというと、それは3歳世代におけるキングカメハメハの評価を、見誤ってしまったからなのです。

 この世代、「非サンデーサイレンス系種牡馬」に関しては、良血牝馬との配合馬が多く見られていたハービンジャー産駒に注目が集まっており、キングカメハメハ産駒に関しては、ハービンジャー産駒を見てから評価をされたという方、自分の他にも沢山いられますよね?

 ハービンジャーもここ数年は上位のランキングがほぼ動かない、レベルの高い種牡馬たちを相手にクラシック戦線をよく戦っていると思います(一応、ハービンジャーファンクラブにも入っていますし)。でも、過去を振り返ると、ここ数年でクラシックを制した種牡馬はそれほど数がいなく、そこにはサンデーサイレンス系種牡馬たちを押しのける形で、キングカメハメハがしっかりと名を残しているという事実に気付かされるわけです。

 というわけで、ここに「キングカメハメハ再評価を宣言します!」って、以前のコラムでも同じようなことをやったので(笑)、今年のドラフトで指名馬をお探しの方、ぜひともキングカメハメハ産駒は入れておいた方がいいですよ、という説得力のないアドバイスをさせていただきます m(_ _)m。

 とせっかくなので、赤本発売前ですが、今年の小国ステーブル、そして林厩舎のオススメキングカメハメハ産駒をいち早く紹介。小国ステーブルでは、「スケールのある動きをしており、今後の成長力も楽しみ」というセクシーディナーの13(牡)。林厩舎では「跳びが大きくて、操縦性も利く。これで精神面も大人になればまだ良くなる」というマイスウィートベイビーの13(牡)。もし、この2頭が来年のクラシック戦線を沸かせてくれたら、「ワシが他の誰よりも積極的に取り上げた」と、このコラムで積極的に書かせていただきます(笑)。

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

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