かなり本命党向きのレースだが気をつけなくてはいけない点が…
札幌記念が定量戦になってから、今年で10回目。定量GIIとなると実績馬に有利なのは当然で、馬券上の指標にもそれは出ている。
過去9回、出走全馬を均等買いした場合の回収率は単勝60%・複勝65%。1番人気馬については単勝95%・複勝97%。かなり本命党向きのレースだ。
ただ、気をつけなくてはいけない点がいくつかある。そのひとつが、前走オープンクラス1着馬の意外な不振。過去9回で[1-2-1-12]、回収率は単21%・複43%。函館記念組など格下タイプが多いことが影響しているが、勢いでは解決できないということだ。
もうひとつは、今回2頭登録しているGI馬の扱い。既に中央の平地GIを勝っている馬(繰り上がりでの優勝馬除く)が定量の札幌記念に出走したケースは[1-4-3-9]で、勝ったのはハープスターだけ。複勝率47.1%、複勝回収率113%は良いのだが、意外と勝ちきれない。
今年のトーホウジャッカルとラキシスで片方を選ぶとなると、ラキシスだろうか。札幌記念は牝馬と相性が良いレースで、定量になってからの牝馬は勝率も複勝率も牡馬を遥かに凌駕し、回収率も単136%・複112%とプラスになっている。
話を戻して、前走優勝馬が不振、GIが勝ちきれない、でもレースは堅い……となると、いったいどのような馬が好走しているのだろうか?
実は、1着馬についてはうまい条件を提示することができない。直接各馬を振り返っても、年齢・実績・性別などはまちまちだ。
なので馬券作戦としては、先述した牝馬やGI馬に加え、このレースと相性の良い中距離GII勝ち馬(トーセンジョーダンやアーネストリーなど後にGIを勝った馬のように、ある程度将来性が感じられる馬がよい)といったところから2頭を選び、3連単は軸2頭マルチで少しでも高めの順番に期待する……というのが良いのではと考える。