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本格化したラキシスと菊花賞馬トーホウジャッカルの対決に注目/札幌記念

  • 2015年08月17日(月) 18時00分


 夏競馬の大一番・札幌記念。ルージュバックの回避は残念だったが、古馬からはラキシス・トーホウジャッカルと2頭のGI馬が参戦。この対決に注目が集まりそうだ。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

■8/23(日) 札幌記念(3歳上・GII・札幌芝2000m)

 ラキシス(牝5、栗東・角居勝彦厩舎)は春の大阪杯でキズナを相手に完勝。エリザベス女王杯を勝ち、有馬記念でも好走していたように力はつけていたが、それにしても予想を上回るパフォーマンスを見せた。前走の宝塚記念は8着に終わったが、これはスローペースで後ろから行く形になったのが原因だろう。洋芝は合いそうなタイプで、ここでの巻き返しに期待がかかる。

 トーホウジャッカル(牡4、栗東・谷潔厩舎)は状態が完全ではなかった宝塚記念で4着と好走。力のあるところを見せた。一叩きされた効果は歴然で、調教の動きも前走とは段違いに良くなっている。ここは本領発揮の場面だろう。

 ラストインパクト(牡5、栗東・松田博資厩舎)は掛かる面があるだけに長距離戦では若干詰めが甘くなるところがある。2000mへの距離短縮は大歓迎で、ディープインパクト産駒の中ではパワー型で洋芝の札幌コースも合いそう。好走必至と見る。

 その他、前走・目黒記念の優勝で改めて力のあるところを見せたヒットザターゲット(牡7、栗東・加藤敬二厩舎)、条件が合うディサイファ(牡6、美浦・小島太厩舎)、前走・函館記念で初重賞制覇を成し遂げ勢いに乗るダービーフィズ(牡5、美浦・小島太厩舎)辺りも上位争いの圏内。発走は15時25分。

【データ分析】
人気(札幌競馬場で行われた過去9回)…1番人気は[3-4-0-2]勝率33.3%、複勝率77.8%と軸としては信頼できる複勝率。1〜5番人気が[7-6-6-26]複勝率42.2%、複勝回収率80%と標準レベル。6〜10番人気が[2-1-2-40]複勝率11.1%、複勝回収率50%と低めの回収率で、11番人気以下が[0-2-1-39]複勝率7.7%、複勝回収率107%とやや好調。7番人気以下[2-3-3-67]複勝率10.7%、複勝回収率89%の中で3着以内に入った馬のうち、近5年は2頭だけでそれ以前の5年が6頭と、近年は人気決着傾向がみられる。

枠番(札幌競馬場で行われた過去9回)…内枠と中枠だとやや中枠の方が有利だが外枠が極端に不利なレースで、7〜8枠の馬が[1-0-0-35]複勝率2.8%、単勝回収率8%、複勝回収率4%と外枠に入ってしまった段階でかなりのハンデを背負わされる。余談になるが、近3年で7〜8枠の不利がありながらも掲示板に入った3頭(14年4着ラブイズブーシェは次走天皇賞秋で16番人気4着、11年1着トーセンジョーダンは次走天皇賞秋で7番人気1着、11年4着コスモネモシンは夏馬で次年同時期の新潟記念に出走し10番人気1着)は着順以上に価値があるので今後の活躍に期待できるだろう。

前走レース(札幌競馬場で行われた過去9回)…前走がGIだった馬は[4-3-4-13]複勝率45.8%、複勝回収率110%と好調で前走の着順にかかわらず巻き返すパターンもありうる。前走が函館記念だった馬が44頭出走しているが、[1-1-3-39]複勝率11.4%、複勝回収率25%とかなりの低成績で買いづらい。その他ではクイーンS組が[3-1-0-7]複勝率36.4%、複勝回収率137%と夏に強い牝馬だけあってなかなかの好成績。

◆トーホウジャッカル
・陣営コメント/谷調教師
「前走(宝塚記念4着)は、ザ石などあって間隔が空いた一戦でしたが、じっくりと時間をかけて乗り込んで本数もこなしたし、ある程度はやってくれると思っていました。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。順調に調整できています。1週前追い切りも

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