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中山GII好走馬を複穴で狙う

  • 2015年12月22日(火) 12時00分


有馬記念ではその年の中山芝GII好走馬を買う

 私にとっての年中行事になりつつあるのが、「有馬記念ではその年の中山芝GII好走馬を買う」ということ。昨年は3歳GIIもアリとしたことでトゥザワールドを本命にできた。

 ここで、過去20年を対象に、実際の成績がどのようなものだったかを振り返ってみよう。(1頭で複数回中山芝GIIを好走している場合はベースとなる同一着順については重複してカウントはせず、1頭として扱う)

・その年の中山芝GIIで優勝していた馬
[3-6-4-34] 勝率6.4%・複勝率27.7% 単回収率133%・複回収率146%
※マツリダゴッホやダイワテキサスが回収率に寄与

・その年の中山芝GIIで2着していた馬
[2-1-5-23] 勝率6.5%・複勝率25.8% 単回収率19%・複回収率103%
※タップダンスシチーが複回収率に寄与

・その年の中山芝GIIで3着していた馬
[1-3-3-15] 勝率4.5%・複勝率31.8% 単回収率237%・複回収率270%
※マツリダゴッホやアドマイヤモナークが回収率に寄与

 結局のところ、たまに出る穴、それも複穴を引っ掛けないと始まらないということが分かる。さらに、複数回1〜3着してきた馬はかなり魅力があるのだが、今年はミトラが登録してこなかった時点で該当馬は穴とは言えないキタサンブラックのみとなってしまった。

 今年の登録馬で2015年の中山芝GIIに1〜3着しているのは、そのキタサンブラックに加え、ショウナンパンドラ、アドマイヤデウス、アルバート。

 穴と呼べるのはアドマイヤデウスとアルバートだが、ステイヤーズS組はほとんど馬券に絡まない(3歳時のテイエムオペラオーだけ)ので、私の本命はアドマイヤデウスになる予定である。一応、キタサンブラックとショウナンパンドラの人気がどの程度のものになりそうか、週中の報道等もチェックするつもりだ。

【更新スケジュールのお知らせ】
いつも当コラムをご愛読いただきありがとうございます。年内の更新は今回が最後となり、年明けの初回は1/6(水)になります。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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