スマートフォン版へ

距離延長でアムールブリエ/名古屋グランプリ

  • 2015年12月22日(火) 18時00分


◆近5年名古屋グランプリと名古屋大賞典では地方馬の馬券がらみは皆無

 名古屋競馬場では現在グレードレースが年間3レース行われているが、地方馬は苦戦。近5年で、かきつばた記念こそ1勝、3着3回と、なんとか健闘といえる結果を残しているが、名古屋グランプリと名古屋大賞典ではJRA勢が3着以内を独占し、地方馬の馬券がらみは皆無となっている。今回も地方勢の上位食い込みは厳しそうなメンバーで、馬券圏内は中央5頭による争いとなりそうだ。

 期待したいのは牝馬のアムールブリエ。ブリーダーズゴールドCではサンビスタとの一騎討ちを制したものの、その後のレディスプレリュード、JBCレディスクラシックは、ともに勝ち馬からやや離されての4着。長く脚を使えるのが持ち味だが、忙しい流れになると難しい。2000m以上のGII、GIIIで力を発揮したシビルウォーのようなタイプと見ているのだがどうだろう。牡馬相手でもこの距離なら力を発揮すると見る。

 カゼノコは直線一気の末脚で勝負するタイプ。ジャパンダートダービー以来勝ち星がないが、みやこSでは4コーナーでほとんど最後方という位置から一気に追い込んでアタマ差2着という惜しい競馬だった。名古屋で直線一気は無理だろうが、3コーナーから早めの仕掛けで差し切る場面はありそう。

 今年で5年連続の出走となり、過去に2度このレースを制しているのがエーシンモアオバー。マイペースの逃げに持ち込めれば、上記2頭の末脚を封じる可能性もありそう。

 ソリタリーキングは2年以上勝ち星がないが、今年も地方で4戦して2着2回、3着2回と常に上位には食い込んでいる。

 ニホンピロアワーズは今年5着が最高という成績だが、重賞初勝利が2011年のこのレースで、翌年には名古屋大賞典も制した。そして昨年のこのレースでもエーシンモアオバーにクビ差2着。相性のいいコースだけに復活もあるかもしれない。

◎11アムールブリエ
◯05カゼノコ
▲03エーシンモアオバー
△01ソリタリーキング
△10ニホンピロアワーズ

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング