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早めに新馬・未勝利を勝った馬を

  • 2004年08月02日(月) 21時25分
 早いもので、北海道の開催順序が函館→札幌になってから7年が経った。たった7回といえば7回だが、その間はかつての函館のような極端な馬場悪化に見舞われることもなく(稍重)、比較的良質なサンプルが得られていると思う。

 その7年間をふり返って、まず気づくのは「ラベンダー組は要するに1・2着馬しかこない」ということだ。7年間でのべ20頭が出走したが、

前走1着[1-1-0-2]
前走2着[1-1-2-0]

 で、それ以外は[0-0-0-12]である。

 ラベンダー賞3着以下というとそもそも人気になることもなく、テツマスターとシアトルフレームの5番人気が最高なのだが、なんだかんだで△くらい回してしまっているケースは少なくないだろう。そのぶんの無駄は、新馬・未勝利勝ち馬に回した方がいい。

 一方、ラベンダー賞1・2着馬は上位に来てはいるものの、なにしろその時点でも希少なOP好走馬だから、人気の盲点=おいしい馬券にはなりえない。いまのところともに単回収率は100%を超えているが、いずれはもっと低いところに収束していくだろう。

 となると、軸は新馬・未勝利を勝ちたての馬から選ぶことになる。ここで重要なのが第2のポイント、「勝ったあとレース間隔の開いている馬を買う」だ。

 前走新馬・未勝利を勝ったばかりの馬をレース間隔別に記すと、

中3週以下[1-3-3-45]
 勝率1.9% 連対率7.7%
中4週以上[4-2-2-11]
 勝率21.1% 連対率31.6%

となる。やはり、初期新馬戦(いまのルールになってからはデビュー2戦目の未勝利戦も)のほうが、待機していた馬が多いぶん層が厚く、レベルが高いということなのかもしれない。

 このタイプから、時間の経過とともに忘れられかけている馬を探して軸にするのがいいのではないだろうか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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