セントライト記念といえば、かつてはハンパな仕上げの実力馬が人気で飛ぶことも多いレースだった。
しかし、菊花賞の時期が変更され、最終プレップレースという役割になって以降、さすがに傾向も変わりつつある。00年以降で見ると、前走距離別成績はこんな感じ。
・距離[勝率-連対率-単回収率-複回収率]
・2100m以下[5.1%-10.3%-22%-15%]
・2300m以上[11.8%-23.5%-83%-74%]
距離短縮組が強いというのは要するにダービー以来の馬が強い(他にニシノシンフォニーの2着がある)ということだが、そのワリを食う形で、距離延長組はかなりひどい成績になっている。特に、1800m以下から来る馬は相当に望み薄だ。
さて、では失敗しなくなったダービー組だが、複数候補がいる場合(コスモバルクの北海優駿をどう評価するかという問題もある)はどうジャッジしたらいいのだろうか?
穴党には夢の無い話だが、ダービーの着順がよくて、セントライト記念での人気が上位の馬が来る。
00年はダービーからの直行組が2頭。ダービー4着・セントライト記念1番人気のトーホウシデンが2着で、同じく6着&3番人気のジョウテンブレーヴが3着だった。
01年も2頭で、やはりダービー着順・ここでの人気ともに上だったシンコウカリドが先着(1着)。02年は3頭で、またもやダービー着順・ここでの人気ともに最上位のバランスオブゲームが最先着(1着)。
03年は4頭だったが、同様のパターンでチャクラが最先着(3着)している。
無理くりに穴を狙うのなら、「非ダービー組→非ダービー組→ダービー組人気最上位」という3連単が可能だが、ダービー組を複数3連単に盛り込む場合は、序列を逆転させてはならないということになる。