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ドラフト下位でも指名できそうなシブい馬(須田鷹雄)

  • 2016年05月31日(火) 18時00分


◆ドラフト下位でも指名できてあわよくばポイントも…
 この時期になると、ドラ1級の馬を何頭か挙げて「どれが一番走りそうですか?」というような質問をよく受けるのだが、それが分かればPOG本も苦労はしない(笑)。ドラフトで上位人気するような馬はなにかしら良い点があるわけだから、皆さんの信念で指名すればよいと思う。

 この時期、個人的な関心はというと、シブい馬、ドラフト下位でも指名できてあわよくばポイントも……といったところに向く。セリや競馬場で調教師の皆さんにお会いしたときに、興味はあったがそれまで直接聞く機会がなかった馬について少しずつ聞いたりしている。

 赤本で私が☆、浅野さんが▲を打った母クーヴェルチュール(牡/父クロフネ・藤岡)は、私のほうはプロフィール買いだったのだが、師によると、夏前に入れて順調ならば新潟か小倉デビューも、とのこと。クロフネだが柔らかさの目立つ馬で、距離ももちそうとのことだ。

 尾関厩舎は、気がついたら赤本の巻末リストに載っている馬が1頭を除きすべてクラブ馬だった。そこでその1頭、母タニノバーバラ(牡/父アンライバルド・尾関)について聞いてみたところ、これも夏に下ろせそう。セリの時点から師が気に入っていた馬だそうである。ミルファーム×尾関厩舎はこれまで5頭いて、そこから4勝馬と2勝馬が出ている。

 トーセンさんの自家生産馬で今年走るのはどれなのか? というのはマニアの皆さんが悩んでいるテーマだろうが、某師によると「田村さんところの、ハレルヤボーイの下は良いですよ」とのこと。その母トーセンミネルバ(牝/父トーセンファントム・田村)はすぐに出てくるだろうし、やはりまずはこの馬か。

 これだけではシブすぎると思うので、皆さんの関心が高いであろう良血馬についても少々。母スタセリタ(牝/父Frankel・藤沢和)はだいぶ早くに山元にいたので早期デビューかと思ったらそうではないとのこと。師は「洋芝も合うと思うので、札幌の後半に間に合ったらそれも面白いかな」と言っていたので、タイミングとしてはそこか、ちょい後くらいか。

 国枝師には私が赤本で◎を打った母ナイトマジック(牝/父ディープインパクト・国枝)について聞いてみたが、まだ430キロ台なので、成長を促して秋以降、という方向性のようだった。この下に1歳の全妹がいるのだが、そちらは兄姉に似ずガサがある模様。牝馬だと小さくてもよいと思うのだが、今年の2歳と1歳を連続で指名すれば、片方はイケるのでは……などと勝手に考えている。

 この時期、「なにか取りやすいディープインパクト産駒は……」と探している人もいるだろうが、栗山さんが赤本で推していた母サザンスピード(牡/父ディープインパクト・木村)はどうだろうか。第2回産地馬体検査を受けるという話だった(ただし今回資料は確認していない)。当時は見ていない馬だったので赤本でもそこまで強く推せなかったが、500キロ前後あるということなので、指名価値はありそう。筆者は6/1に栗山さんもメンバーのドラフトを控えているので、彼がここを読んでいないことを祈る。

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

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