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オールカマーは3着をひねろう

  • 2004年09月20日(月) 19時17分
 オールカマーも現在の施行条件が定着し、「元ネタ」を知るファンの方が少数派になった。いまやオールカマーはなんでもありのレースではなく、きっちりとした別定G2戦だ。
 その結果、であるかどうかは分からないが、ここ10年は比較的順当な決着が多くなっている。優勝馬は1番人気6頭、2番人気3頭、3番人気1頭。2着は全て2〜5番人気馬だ。馬単のフォーメーションで2×4(実質6点)、漏れの無いよう押さえまくっても3×5(実質12点)でカバーできてしまう。

 もちろん今年もそうなる保証は無いわけだが、無理に1〜2着をひねるのではなく、3連単だったら3着に荒れてもらう手もある。ちなみに3着馬は過去10年、1〜9番人気から幅広く出ている。9番人気とまでいかなくとも、例えば2→4→7番人気なんていう組み合わせでも3連単では十分な配当になる。

 さて、では人気薄3着馬はどのようにして探すべきか。1〜2着に塗る馬は原則前走芝1600〜2400mの重賞に出走していたことが前提になるが、3着候補はそういう「常識的」な臨戦過程である必要はない。

 7番人気で3着した3頭を例にとると、
・カミノマジック
→前走準OP特別を勝ったばかり
・ホウエイコスモス
→南関東から転入のダート馬。芝で馬券に絡んだのはこれが初
・メジロランバート
→前走函館のOP特別芝2600mで3着

 あまりにバラバラすぎて統一した傾向を見出すのは難しいが、基本的にはパワー寄り・スタミナ寄りの馬を取ってみるのがいいかと思う。2000mではスピード負けするし、2400mでは番組的に相手が強すぎる。そういう馬が良いのではないだろうか。

 畑違いの馬を馬券に組み込むのは勇気がいるが、「なんなら3着候補はクジ引きで選ぶ」くらいの気持ちでいた方が、3連単の穴は取りやすい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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