オールカマーも現在の施行条件が定着し、「元ネタ」を知るファンの方が少数派になった。いまやオールカマーはなんでもありのレースではなく、きっちりとした別定G2戦だ。
その結果、であるかどうかは分からないが、ここ10年は比較的順当な決着が多くなっている。優勝馬は1番人気6頭、2番人気3頭、3番人気1頭。2着は全て2〜5番人気馬だ。馬単のフォーメーションで2×4(実質6点)、漏れの無いよう押さえまくっても3×5(実質12点)でカバーできてしまう。
もちろん今年もそうなる保証は無いわけだが、無理に1〜2着をひねるのではなく、3連単だったら3着に荒れてもらう手もある。ちなみに3着馬は過去10年、1〜9番人気から幅広く出ている。9番人気とまでいかなくとも、例えば2→4→7番人気なんていう組み合わせでも3連単では十分な配当になる。
さて、では人気薄3着馬はどのようにして探すべきか。1〜2着に塗る馬は原則前走芝1600〜2400mの重賞に出走していたことが前提になるが、3着候補はそういう「常識的」な臨戦過程である必要はない。
7番人気で3着した3頭を例にとると、
・カミノマジック
→前走準OP特別を勝ったばかり
・ホウエイコスモス
→南関東から転入のダート馬。芝で馬券に絡んだのはこれが初
・メジロランバート
→前走函館のOP特別芝2600mで3着
あまりにバラバラすぎて統一した傾向を見出すのは難しいが、基本的にはパワー寄り・スタミナ寄りの馬を取ってみるのがいいかと思う。2000mではスピード負けするし、2400mでは番組的に相手が強すぎる。そういう馬が良いのではないだろうか。
畑違いの馬を馬券に組み込むのは勇気がいるが、「なんなら3着候補はクジ引きで選ぶ」くらいの気持ちでいた方が、3連単の穴は取りやすい。