昨年のこの原稿で「阪神JFは前走もマイル戦を使われていた馬が狙い目だが、今年(03年)はヤマニンアラバスタくらいしか候補がいないのでどうしたものか」というようなことを書いた(ちなみにヤマニンアラバスタは7着)。
同じ赤松賞勝ち馬だが、今年のジェダイトはより購買意欲をそそられる。
まず、同馬がサンデーサイレンス産駒である点。94年以降、11月・12月の阪神開催で芝1600mに出走した馬を見てみると、サンデーサイレンスは勝利度数でトップなだけでなく、産駒が10走以上している種牡馬に限定した場合、連対率(32.0%)でも首位に立っている。また、単勝回収率が137%・複勝回収率が103%とともにプラスになっている点も注目だ。
高回収率の背景にはエアウイングス(97年阪神牝馬特別)、サイキョウサンデー(01年ファイナルS)といった一発大穴が寄与したことも事実だが、他に3〜6番人気帯の馬たちが寄与している。今回のジェダイトはちょうどそのあたりにハマりそうでもある。
ちなみに、今回人気が予想されるラインクラフトの父、エンドスウィープの成績は、マル外・持込もあわせて[0-0-0-5]。その父フォーティナイナーだと[0-0-1-10]。ミスプロ系全体では連対率10.4%、回収率が単勝26%・複勝60%。距離延長+阪神替わりで取りこぼした昨年のスイープトウショウを考えると、強気になれる要素はない。
最近は芝の重賞でミスプロ系を嫌う→なんだかんだで来られてしまう、というケースも増えたし、2歳戦でまして牝馬となればエンドスウィープでもなんとかなる可能性はある。しかし、もともと阪神JFというのはすんなり収まらないレースであり、人気馬から入る必要もないだろう。
今回SS直仔は4頭いるが、重いシルシを打てそうなのはこの馬とショウナンパントル。ファンタジーS上位馬は抑えまでとし好配当を狙いたい。