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優勝候補は3頭だけ!?

  • 2004年12月06日(月) 19時26分
 朝日杯は「前走1着馬」でないと連対できないことで有名なレースである。過去10年、朝日杯における前走着順別は次の通り。

前走1着馬[10-8-5-59]
前走2着馬[0-2-3-19]
前走3着馬[0-0-1-11]
前走4着以下[0-0-1-27]

前走2着から朝日杯でも2着したのは、
・01年ヤマノブリザード(札幌2歳S優勝→グラスワンダー特別(門別)2着)
・97年マイネルラヴ(百日草特別優勝→東スポ杯2着)

以上の2頭である。最低でも重賞連対経験が必要だ。今年の登録馬でいうと、ペールギュントとキングストレイルに「かろうじて2着」のチャンスがあるということだ。

 一方、前走1着馬には以下の「掟」がある。

・前走クラスは問われない
・ただし、新馬や未勝利を勝ってきた馬は、前走単勝1倍台の人気か5馬身以上ちぎるなど、レベルの違いを見せていないといけない
・前走500万下の馬の朝日杯優勝はない。朝日杯2着のためには、それまでに大敗が無いことと、前走2馬身以上の着差が必要
・前走オープン組も、タイム差ゼロで勝った馬はダメ

 今回これに合う前走1着馬は、
・アドマイヤコング(前走未勝利を単勝1.8倍で優勝)
・グランロワイヤル(前走新馬を単勝1.4倍で優勝)
・サクセスドマーニ(前走500万下を2馬身差で優勝)
・スキップジャック(前走京王杯優勝)
・ストーミーカフェ(前走札幌2歳S優勝)
・テイエムヒットベ(前走萩S優勝)
・ローランコングレ(前走福島2歳S優勝)

となる。ただし1勝馬は出走権そのものが微妙。ローランコングレは[0-0-0-16]と好走例がない前走1200m組だ。 前走500万下のサクセスドマーニは2着までなわけだから、勝つのはスキップジャック、ストーミーカフェ、テイエムヒットベのいずれかということになる。

 そんな簡単に絞れていいのかという気もするが、わりと綺麗に出ている過去10年の傾向としてはそうなのだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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