朝日杯は「前走1着馬」でないと連対できないことで有名なレースである。過去10年、朝日杯における前走着順別は次の通り。
前走1着馬[10-8-5-59]
前走2着馬[0-2-3-19]
前走3着馬[0-0-1-11]
前走4着以下[0-0-1-27]
前走2着から朝日杯でも2着したのは、
・01年ヤマノブリザード(札幌2歳S優勝→グラスワンダー特別(門別)2着)
・97年マイネルラヴ(百日草特別優勝→東スポ杯2着)
以上の2頭である。最低でも重賞連対経験が必要だ。今年の登録馬でいうと、ペールギュントとキングストレイルに「かろうじて2着」のチャンスがあるということだ。
一方、前走1着馬には以下の「掟」がある。
・前走クラスは問われない
・ただし、新馬や未勝利を勝ってきた馬は、前走単勝1倍台の人気か5馬身以上ちぎるなど、レベルの違いを見せていないといけない
・前走500万下の馬の朝日杯優勝はない。朝日杯2着のためには、それまでに大敗が無いことと、前走2馬身以上の着差が必要
・前走オープン組も、タイム差ゼロで勝った馬はダメ
今回これに合う前走1着馬は、
・アドマイヤコング(前走未勝利を単勝1.8倍で優勝)
・グランロワイヤル(前走新馬を単勝1.4倍で優勝)
・サクセスドマーニ(前走500万下を2馬身差で優勝)
・スキップジャック(前走京王杯優勝)
・ストーミーカフェ(前走札幌2歳S優勝)
・テイエムヒットベ(前走萩S優勝)
・ローランコングレ(前走福島2歳S優勝)
となる。ただし1勝馬は出走権そのものが微妙。ローランコングレは[0-0-0-16]と好走例がない前走1200m組だ。 前走500万下のサクセスドマーニは2着までなわけだから、勝つのはスキップジャック、ストーミーカフェ、テイエムヒットベのいずれかということになる。
そんな簡単に絞れていいのかという気もするが、わりと綺麗に出ている過去10年の傾向としてはそうなのだ。