◆ホワイトフーガは道中の折り合いに不安
JBCレディスクラシック連覇のホワイトフーガの能力が抜けているのは間違いなく、今回は他馬より2kg以上重い58kgという斤量がどうか。同じような別定重量の条件では、昨年のスパーキングレディーCで58kgを克服済みで、むしろ不安なのは道中の折り合い。前走JBCレディスクラシックのようになんとか折り合えれば強いレースをするが、レディスプレリュードのようにスローペースになって行きたがってしまうと難しい。
斤量差も含めて、そこに付け入るスキがあると見たのが、地方初参戦で重賞初挑戦のワンミリオンス。前走準オープンの銀嶺Sのレースぶりは、牝馬限定戦のダートグレードなら即通用するだけの能力はある。ただ不安は初距離と右回り。左回りは3戦3勝なのに対して右回りは6戦して2連対。とはいえキャリアはまだ浅く、それらもやってみなければわからないというレベル。直線の長い大井なら自慢の末脚を存分に発揮しそう。
ホワイトフーガは道中である程度折り合えれば、もちろんあっさりがあってもおかしくない。
マイティティーは、2番人気に支持されたクイーン賞が3コーナーから失速してまさかの8着。この馬も牡馬を相手にダートの準オープンを勝ったという実績で、クイーン賞は何らかの原因があって能力を発揮できなかったと見るべき。その惨敗で人気を落とすなら、むしろ馬券的には狙いどころとなる。
JBCレディスクラシックで3着だったトーセンセラヴィは押し出される形での△筆頭。その後東京シンデレラマイルを勝ったが、リンダリンダにクビ差まで詰め寄られた。そのリンダリンダがクイーン賞で4着とはいえ、51kgというハンデで、勝ったトロワボヌールから1秒9も離されていたところを見ると、トーセンセラヴィもこのメンバーで勝ち負けまではどうだろう。
タイニーダンサーは、昨年3歳時にもブリーダーズゴールドC、クイーン賞と、古馬相手でともに2着があった。ただ今回の56kgは初めて背負う重量で、しかもホワイトフーガ以外のメンバーでは1頭だけ背負わされた。今回は不安のほうが大きい。
タマノブリュネットはレディスプレリュードを制したものの、ホワイトフーガが案外の走りだったことに加え、展開にも恵まれた面があった。ここも連下争いまで。
◎ワンミリオンス
○ホワイトフーガ
▲マイティティー
△トーセンセラヴィ
△タイニーダンサー
△タマノブリュネット