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自分で自分の本を参考にする

  • 2004年12月27日(月) 22時07分
 私事かつ宣伝めいていて申し訳ないが、このたび東邦出版から「初公開! 須田鷹雄の重賞マル秘攻略メモ」という本を出した。本コラムや大阪日刊スポーツ、競馬予想TV!で紹介しているような重賞データから、特に有効と思われるものを集めた本で、今回出たのは1〜4月分(天皇賞春まで)である。

 変な話だが、自分でもこの本を使ってみるのが楽しみでもある。データものというのは、一度自分で書いておいて忘れてしまい、後から「あっ!」というようなこともあるからだ。本にまとまっていればその心配もない。

 皆さんに買っていただけるかどうかは別として、今回はさわりだけでも紹介してみたい。実際の本ではそれぞれの裏づけになる表組も載っているのだが、ここではポイントのみを記す。

【中山金杯】
1 明け4歳が他世代を圧倒
2 関西馬が優勢
3 前走も中山戦だった軽ハンデ牝馬に注目

 05年中山金杯の4歳馬は登録が2頭だけ。ともに条件馬なので除外の可能性もあるが、出てくれば注目。4歳がいない場合は5歳馬で前走着順が4着以内の馬を買うのが吉。3の牝馬だが、登録のあるマイネヌーヴェル(53キロ)では軽ハンデのうちに入らない(51キロ以下がベスト)。今年は静観が妥当か。

【京都金杯】
1 前走、前々走でG1に出走した馬が有力
2 軽ハンデは2、3着まで
3 グレイソヴリン系に注目

 グレイソヴリン系で登録があるのは、ナリタダイドウとラタフィアだが、出否も微妙だし格と軽ハンデからあっても3着か。となると1に当てはまる馬が一番のポイント。条件に当てはまるのは牝馬が多いが、牡馬で気になるのはナイトフライヤー。マイルCSではさすがに最下位だったが、ハンデG3なら馬券に絡んでもおかしくない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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