私事かつ宣伝めいていて申し訳ないが、このたび東邦出版から「初公開! 須田鷹雄の重賞マル秘攻略メモ」という本を出した。本コラムや大阪日刊スポーツ、競馬予想TV!で紹介しているような重賞データから、特に有効と思われるものを集めた本で、今回出たのは1〜4月分(天皇賞春まで)である。
変な話だが、自分でもこの本を使ってみるのが楽しみでもある。データものというのは、一度自分で書いておいて忘れてしまい、後から「あっ!」というようなこともあるからだ。本にまとまっていればその心配もない。
皆さんに買っていただけるかどうかは別として、今回はさわりだけでも紹介してみたい。実際の本ではそれぞれの裏づけになる表組も載っているのだが、ここではポイントのみを記す。
【中山金杯】
1 明け4歳が他世代を圧倒
2 関西馬が優勢
3 前走も中山戦だった軽ハンデ牝馬に注目
05年中山金杯の4歳馬は登録が2頭だけ。ともに条件馬なので除外の可能性もあるが、出てくれば注目。4歳がいない場合は5歳馬で前走着順が4着以内の馬を買うのが吉。3の牝馬だが、登録のあるマイネヌーヴェル(53キロ)では軽ハンデのうちに入らない(51キロ以下がベスト)。今年は静観が妥当か。
【京都金杯】
1 前走、前々走でG1に出走した馬が有力
2 軽ハンデは2、3着まで
3 グレイソヴリン系に注目
グレイソヴリン系で登録があるのは、ナリタダイドウとラタフィアだが、出否も微妙だし格と軽ハンデからあっても3着か。となると1に当てはまる馬が一番のポイント。条件に当てはまるのは牝馬が多いが、牡馬で気になるのはナイトフライヤー。マイルCSではさすがに最下位だったが、ハンデG3なら馬券に絡んでもおかしくない。