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1800m・2000mの重賞を参考に

  • 2005年01月31日(月) 14時31分
 昔ほどメンバーが集まらなくなったと言われる共同通信杯だが、今年はストーミーカフェの登録があった。

 朝日杯FSから共同通信杯という臨戦過程は過去10年で6例あり、そのうち3頭が1番人気になっている。

00年マチカネホクシン  5着
03年タイガーモーション 5着
04年アポインテッドデイ 2着

 ちなみに他の3頭は6番人気10着、4番人気8着、4番人気4着である。

 1番人気がこれでは威張れたものではないが、全否定してしまってよいかというとそれはそれで微妙だ。ここに至るまでの成績という点で、ストーミーカフェは過去の馬に勝るからだ。それに加え、直近の該当例であるアポインテッドデイが2着しているということもある。

 馬券の組み立て方は人によって考え方があろうが、私はこういうとき、もう1頭穴寄りの馬を持ってきて3連単の2頭軸マルチを組むことを検討する。「ストーミーカフェ→流しの相手→2頭目の軸馬」という順番で入ったら配当もソコソコ止まりだが、ストーミーカフェが2着や3着だったら万馬券かそれ以上のものも望める。実質的にはウラ目決着をメインに据えたマルチということだ。

 問題はその「もう1頭の軸」選びだが、重視したいのは2000m実績。もともとラジオたんぱ杯組が(人気馬ばかりとはいえ)堅調だったのに加え、京成杯も2000m化されてから共同通信杯に繋がるようになった。

 昨年は該当馬が京成杯7着、共同通信杯9番人気というボブビーストしかいなかったのだが、そのボブビーストでさえ2着からクビ、クビの4着と健闘した。今年はさらに無理な感じのするウォーターダッシュが唯一の該当登録馬だが、無理のある感じの馬だからこそ来れば大穴になる。

 さすがにウォーターダッシュは……という方には、もう少し常識的なところでニシノドコマデモを薦めたい。東スポ杯→共同通信杯は該当例が2例のみなのに10番人気1着(ヤマニンアクロ)と6番人気3着(セイコーアカデミー)。同コースだけあって、やはりアテにできる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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