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1800mを挟んでの実績に注目

  • 2005年02月21日(月) 15時40分
 中山記念は芝1800mだが、それを挟む距離、つまり芝1600m以下と芝2000m以上の両方でオープン好走があった馬の成績がよい。昨年・一昨年はそのようなタイプの馬が1、2着している。01〜02年あたりはどちらか片方に偏っている同士の決着だったので年によるのかもしれないが、一応、今年の登録馬を吟味してみたいと思う。ちょっと長くなるがご覧いただきたい。

◎=重賞勝ち
○=重賞2着、OP特別勝ち
△=重賞3着、OP特別2着
×=それ以外

馬名(1600m以下-2000m以上)
アルスブランカ(×-○)
アルビレオ(○-×)
ウインブレイズ(×-◎)
エアシェイディ(×-○)
エイシンチャンプ(◎-◎)
エルカミーノ(×-△)
カナハラドラゴン(×-◎)
カリプソパンチ(×-×)
カンパニー(×-×)
グレイトジャーニー(◎-×)
スプリングシオン(×-×)
ダイワバンディット(◎-×)
ダンツジャッジ(◎-◎)
トーホウシデン(×-◎)
ハスラー(×-×)
バランスオブゲーム(◎-◎)
パラダイスシチー(×-×)
メイショウカイドウ(×-◎)
ロイヤルキャンサー(○-△)

 ×がふたつの馬はカンパニーのように1800mのみで活躍している馬もいれば、単にオープン実績が無い馬もいるのでご注意いただきたい。

 さて、意外と両方に◎○△がつく馬というのはいないものだ。自信を持って推せるのはやはりバランスオブゲーム、そしてダンツジャッジ。ちょっとレースが古いがエイシンチャンプ、そして、理論通りに穴馬券を買ってみる面白さとしてのロイヤルキャンサー(ちなみに長いほうの実績は京成杯3着)だ。

 騙されたと思ってその4頭を買うのも手だし、それが当たらないと思ったら短いほうだけシルシのある馬同士、あるいはその逆という組み合わせにするのもよい。いずれにしても「今年はこういうタイプが来る」という前提を作ることに意味がある。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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