有名な話だが、弥生賞では過去10年、1〜4番人気の馬しか連対していない。上位人気4頭の馬連ボックスを買えば、ガミる・ガミらないは別として毎年当たり続けたということでもある。
ちなみに、3着馬まで対象を広げると5〜8番人気馬も絡んでいるのだが、とんでもない複穴といってもコスモインペリアルやメテオバーストの500円台(ハシノタイユウの時は1・2着馬が堅かったので270円しかつけていない)があるくらいで、回収率データを一気に動かすような長打というのは出ていない。よって、弥生賞は無理に「期待値の高そうなデータ」を作り上げることより、上位人気馬の取捨をメインに検討すべきだと思われる。
そこで、過去10年の1〜4番人気馬、のべ40頭のみを対象に考えてみた。
まず、その40頭の総合回収率を見ると、単勝101%・複勝98%である。しかし、1番人気は[3-1-2-4]で、単58%・複66%とそれほど高くない。つまり、今回もおそらく1番人気であろうディープインパクトから流すのではなく、他に軸を見つけ、回収率重視というよりは的中率重視の観点からディープインパクトを絡めるべきということになる。
では、他に軸を見つけるためのポイントとはなにか。プラス要素になりそうなものをざっと挙げると、
・朝日杯からの直行組は安定している
・逃げ、先行タイプは安定している
・前走2着馬は[2-1-1-4]でそれほど安定していない
こうしてみると、マイネルレコルトという結論になりそうだ。朝日杯1着からの直行だし、先行馬ではないが捲りを打って4角ではいい位置にいそうである。
個人的にはマイネルレコルトよりディープインパクトの方が芝2000m適性が高いと思えて仕方ないのだが、データ派である以上、傾向に身を委ねてみるのも悪くはないだろう。