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フィリーズレビュー、3つの条件

  • 2005年03月07日(月) 17時57分
 以前にも書いたかと思うが、昨年末に「初公開! 須田鷹雄の重賞マル秘攻略メモ」という本を出した。各平地重賞について3つのポイントを出す内容の本である。

 それぞれのポイントは過去10年の傾向から導いているのだが、3つのポイントが全て機能して1〜3着馬が決まるという機会はなかなか無い。そんな中、綺麗に決まっていたのが昨年のフィリーズレビューだった。

 その3大ポイントとは、
1.前走阪神JF組は前走連対馬、人気馬のみ
2.前走オープン特別組はマイルをこなした実績が必要
3.前走500万下組はここで人気になるレベルの馬のみ

 以上の3つである。昨年は勝ったムーヴオブサンデーが3、2着マルターズヒートが2、3着フィーユドゥレーヴが1に該当していた。

 せっかくうまくいった後ということで、今年も登録メンバーを1〜3でふるいにかけてみたい。

 まず1だが、今回該当するのは阪神JFで1番人気3着だったラインクラフトのみである。2、3番人気馬、1、2着馬は今回登録していない。ただ、阪神JFからの直行でここを勝ち切ったのは近年だとヤマカツリリーしかいないわけで、2、3着付け限定にするのも手であろう。

 2はエアメサイア、ジェダイト、デアリングハートがクリア。ただし、マイルをこなしたレースの格を考えると、エアメサイアがひとつ抜けた存在だ。

 3は連対のためには6番人気以内、3着でも8番人気以内ぐらいにはつけていることが条件になる。発売が開始されないと結論は出ないが、常識的に考えてコスモマーベラスしかないだろう。

 こうして挙げてみるとごく常識的な馬ばかりだが、ラインクラフトのところで挙げたように「並べ方」には一考の余地があり、馬単・3連単は好配当も狙える。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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