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スプリングS、マイル組に注目

  • 2005年03月15日(火) 08時22分
 小頭数で行われた弥生賞とは違って、フルゲートで行われることになりそうなスプリングS。このレースの人気馬には活躍するための明白な基準があるので、紹介しておこう。

 それは「前走重賞組」だということ。人気馬はこれが必須条件と言ってもよく、昨年の1着馬ブラックタイドは前走できさらぎ賞に出走。6番人気で2着したキョウワスプレンダにしても、前走は朝日杯FSとなっている。少なくとも単勝オッズ1ケタ台の馬に関しては、これをクリアしている必要がある。

 そしてこの前走重賞組は、マイルからの距離延長組が活躍する傾向が強いのも特徴。過去10年、前走マイル重賞からの出走した馬は[4-4-1-15]と、安定感が非常に強い。単勝回収率的111%・複勝回収率100%と、回収率面でも高い数字を出しているのが心強い。

 逆に不振なのが前走2000m組で、過去10年で[0-0-1-10]。96年にキャッシュラボーラが3着したのが最後とあっては、ここに食指はのばしづらい。あと前走1800m組は成績は悪くないのだが、回収率的にはイマイチ。やはりマイルからの距離延長組が最も狙い目となっている

 前走重賞以外組では人気馬はダメなのだが、人気薄はソコソコ来ている。特に単勝10倍から30倍あたりのゾーンは連対率・回収率いずれも悪くない数字を出しており、ここを2着付け、3着付けにした3連単で勝負するのが面白そうだ。

 こうしてみると、今回人気を集めそうなヴァーミリアン、エキゾーストノートの2頭は、データ的には危険ということになる。となれば、ロードマジェスティあたりに好走の目があってもおかしくない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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