小頭数で行われた弥生賞とは違って、フルゲートで行われることになりそうなスプリングS。このレースの人気馬には活躍するための明白な基準があるので、紹介しておこう。
それは「前走重賞組」だということ。人気馬はこれが必須条件と言ってもよく、昨年の1着馬ブラックタイドは前走できさらぎ賞に出走。6番人気で2着したキョウワスプレンダにしても、前走は朝日杯FSとなっている。少なくとも単勝オッズ1ケタ台の馬に関しては、これをクリアしている必要がある。
そしてこの前走重賞組は、マイルからの距離延長組が活躍する傾向が強いのも特徴。過去10年、前走マイル重賞からの出走した馬は[4-4-1-15]と、安定感が非常に強い。単勝回収率的111%・複勝回収率100%と、回収率面でも高い数字を出しているのが心強い。
逆に不振なのが前走2000m組で、過去10年で[0-0-1-10]。96年にキャッシュラボーラが3着したのが最後とあっては、ここに食指はのばしづらい。あと前走1800m組は成績は悪くないのだが、回収率的にはイマイチ。やはりマイルからの距離延長組が最も狙い目となっている
前走重賞以外組では人気馬はダメなのだが、人気薄はソコソコ来ている。特に単勝10倍から30倍あたりのゾーンは連対率・回収率いずれも悪くない数字を出しており、ここを2着付け、3着付けにした3連単で勝負するのが面白そうだ。
こうしてみると、今回人気を集めそうなヴァーミリアン、エキゾーストノートの2頭は、データ的には危険ということになる。となれば、ロードマジェスティあたりに好走の目があってもおかしくない。