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皐月賞からの転戦組に注目

  • 2005年05月02日(月) 11時23分
 NHKマイルCはこれまで9回行われてきたが、のべ27頭の「馬券に絡んだ馬」は、合計10種類の「前走レース」から出ている。その一覧がこちらだ。

レース名       着度数    単回収-複回収
毎日杯        4-0-0-2/6   710-230
ニュージーランドT  3-5-3-59/70  11-54
スプリングS     1-1-0-2/4   357-127
マーガレットS    1-0-0-12/13  63-22
皐月賞        0-1-3-11/15  0-88
弥生賞        0-1-0-0/1   0-210
ひいらぎ賞      0-1-0-0/1   0-470
ベンジャミンS    0-0-1-5/6   0-90
フラワーC      0-0-1-0/1   0-190
500万下       0-0-1-0/1   0-1100

 王道であるニュージーランドT組(施行条件変更前も含む)は最多である8頭の連対馬を出しているが、その一方でハズレも多いため回収率ベースではかなり悲惨な数字になっている。同様に、同じカテゴリのオープン特別であるマーガレットSも、ステップレースとしてあまり機能していないことが分かる。

 一方で、前走1800m以上を使われていた馬の多さ、クラシック戦線から転向してきた馬の好走がけっこう多いことに気付く。網をかける対象としては、こちらの方が効率がいいのではないだろうか。

 前走1800m以上からNHKマイルCに出走した馬はこれまで45頭。そのうち前走オープン特別は[0-0-1-13]なので全くダメ。馬券の対象は基本的に重賞組のみである。

 本当は前走皐月賞以外のG2、G3組がベストなのだが、今年は該当する登録馬がいないため、牡馬については皐月賞組に頼らざるをえない。

 皐月賞組から、最先着馬という基準で選べばペールギュント。NHKマイルCと相性のいい毎日杯に出走歴があるということで選べば、コンゴウリキシオーが馬券上の注目馬ということになるだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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