私のような馬券嗜好を持つ人間は、今回のようなダービーになると「なんとかディープインパクトを否定する方法はないものか」と考えがちである。
しかし、今回は発想を転換して、「ディープインパクトがとてつもない圧勝を遂げるとしたら」というところからスタートしてみることにした。
1番人気馬が、0.7秒(4馬身)以上の着差をつけて勝ったダービーは平成以降3回ある。
92年 ミホノブルボン
94年 ナリタブライアン
98年 スペシャルウィーク
そして幸いにというか、3つの年度とも2、3着馬に2ケタ人気の人気薄が入っている。
92年 ライスシャワー 16番人気2着
94年 ヤシマソブリン 10番人気3着
98年 ボールドエンペラー 14番人気2着
ダイワスペリアー 15番人気3着
4頭しかサンプルがないうえあまり統一の傾向は見出せないのだが、多少甘めに縛りを考えると以下のような感じか。
1.追い込み馬の中に候補がいる可能性が高そう
ダイワスペリアーは「差し」くらいだが、穴の定番である前残りではなく、他の有力馬が疲れ果てたところで後ろから伸びてくる形が理想か。
2.新興勢力よりは、最初からクラシックロードにいた馬
これもダイワスペリアーのみが例外だが、忘れられかけた馬を再発掘するほうがよいのではないか。
3.スタミナ色の強い馬
ボールドエンペラーはスタミナ系とは言えないが、母の父はリアルシャダイ。他にリアルシャダイ産駒が2頭とミルジョージ×ヴィミーだから、スタミナを軽視するわけにはいかないだろう。
今年は「これぞスタミナ系」という馬が見当たらないので、わりと早くから名前が出ていた馬で差しに回る馬というと……ローゼンクロイツ、ペールギュントの橋口2騎か。ローゼンでは2ケタ人気までいかずペールでは距離適性的に無理という気もするが、前者は自在性もあってまさかのスローにも対応できそうなので、重視するつもりだ。