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圧勝の場合のヒモ荒れは?

  • 2005年05月23日(月) 14時45分
 私のような馬券嗜好を持つ人間は、今回のようなダービーになると「なんとかディープインパクトを否定する方法はないものか」と考えがちである。

 しかし、今回は発想を転換して、「ディープインパクトがとてつもない圧勝を遂げるとしたら」というところからスタートしてみることにした。

 1番人気馬が、0.7秒(4馬身)以上の着差をつけて勝ったダービーは平成以降3回ある。
92年 ミホノブルボン
94年 ナリタブライアン
98年 スペシャルウィーク
そして幸いにというか、3つの年度とも2、3着馬に2ケタ人気の人気薄が入っている。
92年 ライスシャワー   16番人気2着
94年 ヤシマソブリン   10番人気3着
98年 ボールドエンペラー 14番人気2着
    ダイワスペリアー  15番人気3着

 4頭しかサンプルがないうえあまり統一の傾向は見出せないのだが、多少甘めに縛りを考えると以下のような感じか。

1.追い込み馬の中に候補がいる可能性が高そう
 ダイワスペリアーは「差し」くらいだが、穴の定番である前残りではなく、他の有力馬が疲れ果てたところで後ろから伸びてくる形が理想か。

2.新興勢力よりは、最初からクラシックロードにいた馬
 これもダイワスペリアーのみが例外だが、忘れられかけた馬を再発掘するほうがよいのではないか。

3.スタミナ色の強い馬
 ボールドエンペラーはスタミナ系とは言えないが、母の父はリアルシャダイ。他にリアルシャダイ産駒が2頭とミルジョージ×ヴィミーだから、スタミナを軽視するわけにはいかないだろう。

 今年は「これぞスタミナ系」という馬が見当たらないので、わりと早くから名前が出ていた馬で差しに回る馬というと……ローゼンクロイツ、ペールギュントの橋口2騎か。ローゼンでは2ケタ人気までいかずペールでは距離適性的に無理という気もするが、前者は自在性もあってまさかのスローにも対応できそうなので、重視するつもりだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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