安田記念には香港馬3頭が参戦を予定している。カク外に対してアレルギーのある競馬ファンもいるようだが、ジャパンカップ以外の平地国際レースにおけるカク外の通算回収率というのは、単複とも100%を超えている。馬券上おいしい存在なのだから毛嫌いせずに、ぜひ積極的に狙っていただきたい。特に芝のマイル前後のレースというのは、外国馬が好走しやすい条件だ。
ただ、香港馬というのは日本へ積極的に遠征しすぎて、結果はいいほうから悪いほうまで幅広くなりすぎている。特に、かつてのアラン厩舎が当たりもハズレも送り込んだことで、香港馬はよく分からんという状況になっている人もいるかもしれない。
そこで、とりあえず馬の格だけでも分かりやすく示すために、HKJCにおける過去3走時のレーティングを示しておこう。これはインターナショナルクラシフィケーションとは別個の、香港競馬におけるクラス分けやハンデを決定するための数値である。
サイレントウィットネス
132→132→132(現在132)
ブリッシュラック
125→126→125(現在127)
ボウマンズクロッシング
116→113→113(現在118)
【参考】
04年安田記念、セルフフリット
120→120→121(帰国後117)
04年スプリンターズS、ケープオブグッドホープ
124→124→124(帰国後122)
遠征による体調維持や馬場への適性などを抜きにして、格や能力だけの話をするなら、チャンピオンズマイルの1、2着馬は日本のG1で勝ち負けになってもおかしくない。デュランダルもいない、横綱どころか大関まで不在かもしれない今のマイル界ならなおさらだ。
ただ、サイレントウィットネスは距離がギリギリ(坂コースで直線が長いということを考えるとなおさら)だし、ブリッシュラックはグリーンベルト馬場になると差しそびれる可能性がある。まさに一長一短というところだが、馬券の対象として検討すべき対象であることだけは間違いない。