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スタミナ多めの馬を重視

  • 2005年06月06日(月) 18時13分
 東京コースの重賞というのは改修前と改修後でどう評価を変えるべきか悩むところなのだが、エプソムCにおいて「使う側」はあまりそこは意識していないようにも思える。ハンデ戦だった時代もある中距離GIIIだけに、本当に適性がある云々というようなことより「ローテ的にここ」という事情の方が優先されるのだろう。

 ただ、改修後2年の結果を見る限りでは、エプソムCはスタミナ寄りにふれつつある。

【2003年上位馬】
マイネルアムンゼン→セントライト記念3着、2300mの新緑賞優勝
ローマンエンパイア→京成杯優勝、弥生賞2着
エーピーグリード→白富士S(2000m)優勝

【2004年上位馬】
マイネルアムンゼン→(上記に加え)新潟大賞典優勝
ダンツジャッジ→AJC杯優勝
ワールドスケール→中山金杯2着、メトロポリタンS(2400m)3着

 パッと見た感じでは2000mか、場合によっては2200mの重賞かと思うような距離実績が並んでいる。

 もともと、改修前のエプソムCは「1600mタイプ」「2000m以上タイプ」のどちらか片方が上位を独占するというケースが多かったのだが、とりあえずは今年も後者になると予測しておくほうが得策だろう。

 登録メンバーを見渡すと1600〜1800mをメインに活躍してきた馬が結構いるので、これらの評価を下げるだけでも馬券はだいぶ絞れる。また、エプソムCは休み明けの馬の複穴はあってもアタマは無い(昔の別定時代にキングオブダイヤが1番人気を裏切ったこともあった)ので、その辺りもフォーメーションの組み方に反映させると、買い目がよりすっきりすることだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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