福島開幕週ということで、昨年の本欄では枠順による芝1200mの有利不利について書いたが、今回は開幕週のメインであるバーデンバーデンCのみを対象にして斤量に注目したい。バーデンバーデンCというレース名は福島改修初年度に始まったものだが、第1回だけは別定戦で行われた。そこで、第2回以降の計7回を対象に話を進めたい。
結論を先に言うと、バーデンバーデンCは「中途半端な斤量」の馬が不振で、軽いか重いかどちらかはっきりした馬がいい馬券を演出している。
牡馬でいうと、該当数の一番多い斤量は54キロなのだが、その成績は[2-1-0-10]で回収率は単105%、複53%。サンライズアトラスの5番人気・1着が効いて、まだ単回収率はプラスだが、複回収率はかなり低い。次に該当数の多い53キロは[0-0-1-10]で複回収率20%。53〜54キロトータルだと、複勝回収率は38%にしかならない。これより軽いか、重いかを狙うべきだろう。
牝馬では52キロが[0-0-0-6]で「中途半端」なハマりどころ。4・5番人気あたりの馬がけっこういたのだが、1頭も馬券に絡んでいない。
一方、斤量はその値だけでなく、前走からの増減にも注目する必要がある。こちらはもっとはっきりした傾向があって、斤量増でここへ臨む馬からは勝ち馬が出ていない。トータル[0-2-0-4]で複回収率も56%止まりだ。
斤量据え置き組は[1-1-1-7]で回収率は単127%、複63%。ティエッチグレースの6番人気・1着があるが、コンスタントにアテにできるかどうかは微妙だ。
斤量減組は[6-4-6-49]で単88%、複81%。ベタ買いはできないが複勝ベースの数値は評価できる。一気に3キロ以上の減となる組が[1-2-6-31]と勝率、連対率を下げているので、1・2キロ減の馬から入るのが最も無難なところだろう。