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エプソムカップは4歳馬から

  • 2018年06月05日(火) 12時00分


◆「4歳馬まつり」は今年でひと段落?

 ひょっとすると去年も同じことを書いているかもしれないし一昨年以前にも書いている可能性はあるが、それでもここで「エプソムカップは4歳馬優勢」ということを書いておきたい。

 まずは単純に過去10年の年齢別成績がこちら。


 回収率はベタ買いできる水準ではないが、勝率・複勝率での優位は明らかだ。

 さて、ここで気付く人は気付くだろう。この週は昔だとぎりぎり春競馬期間であり、いまは先週から夏競馬となっている。ここには4歳馬の降級が絡んでくる。

 そこで夏競馬扱いになって以降の2012〜17年の6回と、それ以前の6回、2006〜2011年それぞれについて、4歳馬の成績を比べてみよう。


 出走数が減る一方で、成績は良化していることが分かる。仮説だが、降級後のレースになったことでもともと収得賞金を多めに持っている層だけが残り、それゆえ成績が上がったとも考えられる。

 仮にこの説が正しいとすると、「4歳馬まつり」は今年でひと段落する可能性もある。まあ来年以降も収得賞金上位馬をメインに買えばよいだけの話ではあるが、せっかくの区切りでもあるので、今回登録している2頭、サトノアーサーとダイワキャグニーには期待したい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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