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素直に買いたいCBC賞

  • 2018年06月26日(火) 12時00分


◆見た目はいかにも荒れそうな重賞なのだが…

 CBC賞はハンデG3で短距離戦という、見た目はいかにも荒れそうな重賞だが、実際には非常に常識にかかるタイプのレースである。

 全馬の単複を均等買いした場合の回収率にしても、過去10年で単56%・複68%と低め。1番人気馬は[2-1-1-6]でそれほど強くもないのだが2〜4番人気馬がよくカバーしており、過去10年のうち8回は1〜4番人気のうち2頭が馬券に絡んでいる(うち2回は3頭馬券に絡み、残る2回は1頭のみ絡んでいた)。5番人気以下に1枠しか回らないとすれば、それは大人しく収まりもしようというものである。
 
 ハンデを背負う格上タイプが強いのも特徴で、本来背負うべき斤量(馬齢相当の斤量)よりも余分にハンデをもらった馬の成績は過去10年で[4-2-2-6]。回収率も単119%・複112%とプラスになっている。
 
 前走着順で見ても、前走オープン1着馬は[4-2-0-9]とまずまず堅調。回収率も単173%・複118%と高い。今回の登録馬にはダイメイフジ、ダイメイプリンセス、ペイシャフェリシタと前走オープン1着馬が3頭。そのうち1〜2頭は4番人気以内に収まってきそうだ。そうなると、馬券は素直にそこから入らざるをえないということになる。あとは1頭くらいは望める「穴枠」にどういう馬を引っかけてこられるかだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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