マーメイドSの登録馬を見渡して、気になるのはダイワエルシエーロの存在だ。同馬は前走の愛知杯が16着、その前のダービー卿CTも16着。愛知杯は18頭立てだったから「ビリ2連発」ではないのだが、それでも「大」のつく連敗を喫してきたことは確かである。
今回、相手関係が楽になるからといって素直に買っていいのか?と悩んでいる人も多いだろうが、データ上だけのことを言うなら「買い」である。マーメイドSは、適性や状態といった難しい話抜きに、格上の馬が来ることが多いレースだからだ。
レース創設から昨年まで、3歳以降のGIで連対歴のあった馬は[6-4-1-5]。単複とも回収率は100%を超えており、ベタ買いできるレベルにある。
一方、前走10着以下に負けていた馬の成績は[2-1-1-22]。3着は当時3歳のエガオヲミセテなのだが、連対した3頭はすべてGIクラスの馬である。
年度着順-馬名-前走
97年1着-エアグルーヴ-秋華賞10着
01年2着-ヤマカツスズラン-安田記念12着
03年1着-ローズバド-安田記念14着
このうちヤマカツスズランは高知の黒船賞から始まって10→14→10→12着と大敗を続けていた。
この他にゴールデンジャック、エリモエクセル、フサイチエアデール、テイエムオーシャンが前走掲示板を外しながらマーメイドSでは連対しており、GI連対級の馬については「前走着順関係ナシ」と考えてもいいものと思われる。もし今回、ダイワエルシエーロが大敗するとしたら、状態云々以上にメンタルなものである可能性が高い。
ちなみに、平成以降の平地重賞優勝馬のべ1843頭のうち、前走で16着以下だった馬は12頭。2戦連続で16着以下だった馬というのはおらず、ダイワエルシエーロが勝てばひとつの記録となる。