◆軸の2択でいこうと考えている
平成の30年で予想の技術というのもいろいろ進化したと思うのだが、進化しすぎて逆にややこしく考えすぎてしまうこともある。たまにはごくシンプルに予想してみるのもよいかもしれない。
そこでキーンランドカップだ。まずは函館・札幌それぞれの改修によるイレギュラー開催を無視して単純な過去10年として扱う。このレースを起点とした前走レースで一番多いのはUHB賞(以前はUHB杯)であり、[2-2-2-45]の51頭。次が函館スプリントSで[3-1-4-24]の32頭だ。
UHB賞のほうはオープン特別→重賞の形なのだが、前走着順の良い馬が来るとは限らず、むしろ説明困難な激走馬が出て大波乱の立役者となることがしばしばある。
昨年のエポワスもそうだが、09年の2着ドラゴンウェルズ(3位入線の繰り上がり。2位入線降着だったモルトグランデも前走UHB杯)、08年1着のタニノマティーニといったところが2ケタ人気で激走している。つまり、UHB賞→キーンランドCは「狙って当てる」ということが難しい関係性なわけである。
一方、函館スプリント組は過去10年、前走で勝ってきた馬が[2-0-3-2]、2着してきた馬が[1-1-0-2]、3着してきた馬が[0-0-1-1]。そして4着以下だった馬は[0-0-0-19]と、両レースがきれいに連動している。
しかも前走1〜3着馬の複勝率は61.5%とかなり高い。函館・札幌それぞれのイレギュラー開催分を除いたとしても、なにせ前走4着以下馬は全く馬券に絡んでいないので結論に変化はない。
今年はセイウンコウセイがいないので、函館スプリントS3着以内というとヒルノデイバローとナックビーナス。勝ち馬がいないぶんオマケして4着馬を入れるとしても……アドマイヤゴッドはUHB賞をはさんできたのでここの「買えるゾーン」には入らない(UHB賞組がたまに爆発するシナリオで狙うことはできるが)。
こうなると、本命党寄りの人はナックビーナス、穴党寄りの人はヒルノデイバローに再度の激走を期待するということで、シンプルに結論を出してもよいかもしれない。私も軸はこの2択でいこうと考えている。