今年のNSTオープンは、久々に極端なラップのレースとなった。
12.3-10.3-10.8-11.1-11.3-11.6-12.6
10秒台がふたつ続き、そのツケはラスト1ハロンに現れた。ウインラディウスは「嵌った」という面もあるので、有力ではあるが過信しすぎないほうがいいのかもしれない。一方でロイヤルキャンサーの粘りはたいしたものだったのだが、登録が無いものはどうしようもない。
改装後のNSTオープンおよび旧朱鷺Sで10秒台のラップが2つ続いたことそのものは珍しくはなく、むしろそうならなかったのは04年だけである。ただ、他の3回のうちラストが12秒台になったのは02年だけで、それも12.1。レース全体は1分19秒0という超高速決着だった(今年は1分20秒0)。
今年の芝1400mは、初日に行われた白山特別も極端な展開となった。
12.0-10.2-10.6-11.2-11.6-12.0-13.4
最後は全馬止まったという決着である。馬場が以前と違うのかどうか分からないが、一本調子に押し切れるというタイプの馬場ではないようだ。
関屋記念は距離が伸び、外回りになることでラップ構造が変わるが、こちらはこちらで凸凹のあるラップになるものと思われる。
改装後・過去4回の関屋記念のうち、3回までは「最初から2ハロン目」と「最後から2ハロン目」の両方が10秒台になっている。唯一例外の02年もラストから2ハロン目は11秒フラットで、残り600mから「遅い→速い→遅い」という形になっているのは変わらない。
こういう馬場・展開に対応するためには、器用に脚の出し入れができることが必要だ。過去のレースを見て、特殊なラップに対応したことがあるかどうかを確認したい。
登録馬中では、関屋記念で好走歴のあるロードフラッグなどは重視したいクチ。反対にダイワメジャーあたりは、フラットなラップのレースが向きそうで、あまり人気になるなら評価は下げたい。