スマートフォン版へ

グランアレグリアに注目が集まる朝日杯FS、軽視するわけにはいかないが…

  • 2018年12月14日(金) 18時00分

不安要素のあるファンタジスト、武豊騎手がどう乗るか


 グランアレグリアの朝日杯FS制覇なるかが注目されている。38年ぶりの牝馬Vうんぬんと言われるが、阪神JFができて以降はそもそも牝馬の挑戦が少なかったし、それ以前も人気になった牝馬が続々負けていたというわけではない。

 グランアレグリアの場合、既に距離も対牡馬戦も経験しているし、不安材料は少ないように思われる。牝馬を買って配当がつかないというのは正直面白くないが、それでも軽視するわけにはいかないだろう。

 唯一気になるとしたら枠順。いまの阪神芝1600mで内枠はマイナスでこそないがプラス要素ではない。前走のようにスタートに失敗すると、その後がややこしくなる可能性はある。

 アドマイヤマーズは時計への対応がどの程度できるか。3連勝だがそのわりに派手さは無いタイプで、こちらに勝たれてみたら「牝馬に注目が集まったせいでおいしいオッズだった」ということになるのかもしれない。3走とも好位で競馬してきているので、仮に差しに回った場合どうなるかもポイント。前走先行→今回差しが朝日杯ではいちばん良いパターンかと思うが、それが可能かどうか。

 前走マイルの重賞勝ちということではケイデンスコールもいる。ただ、新潟2歳Sの勝ち馬というのは本当に評価が難しい。速い馬場でしかも平坦というところから急坂コースに替わることはリスク。ただ最近時期を問わず時計が速めなのはこのタイプにとってはプラスだろう。

 ファンタジストも無敗の重賞勝ち馬、しかも重賞2勝馬だが、こちらは距離が課題となる。前走1400m組は1600m組よりやや落ちる雰囲気はあり、しかも完全に初体験というのは不安要素。悲願の朝日杯制覇を狙う武豊騎手がどのような対策を考えてくるか。

 このあとはちょっと差が開くが、ドゴールも馬券の対象にはなりうるし、特にグランアレグリアが勝つときの2、3着に入ってくる可能性はある。持っている時計の絶対値は2番目に速いわけだし、前走重賞勝ち馬3頭で決まる形だけでなく、この馬が割り込む3連単も意識したほうがよいと思う。

 500万条件組は例年だと前走1600mを勝ってきた馬がここで走っている。ただ今年は該当馬が不在。今回はマイネルサーパスが多少売れそうだが、個人的にはシルシをつけるかどうかというところ。むしろディープダイバーを複穴で狙いたい。安定味はあるし、脚質に幅もある。この秋、レースを演出するということでは結果を出している川田騎手が鞍上というのも馬券的には魅力だ。

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

すでにお気に入りに登録しています。

登録済

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング