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【後輩2人と忘年会(3)】2019年の抱負を発表し、メインイベントである二次会へ!

  • 2018年12月25日(火) 18時01分
太論

▲左から川須騎手、高倉騎手、小牧騎手


川須騎手、高倉騎手をゲストに迎えての忘年会も今回が最終回。最後は2018年の収穫と2019年の抱負をうかがいました。それぞれに新たな気づきや心境の変化があったなか、「ファンの存在が力になった」とは小牧騎手。その陰には、ある男の子の存在がありました。そして、この日のメインイベントである二次会へ──。ほんの一部ではありますが、3人の貴重な歌声をお楽しみください!(取材・文:不破由妃子)


※次回の更新につきまして。1/1(火)は休載させていただき、1/8(火)に再開させていただきます。

ファンの男の子の笑顔には元気をもらったね


──では、2018年の収穫、そして2019年の抱負をうかがっていきたいと思います。まずは小牧さんから。

小牧 一番の収穫は、減量が楽になったこと。この前、ホットヨガに行ったときも、久しぶりに会った常連さんに「小牧さん、痩せましたね!」って言われたわ。土日もホンマに楽になったし、これぞケガの功名やね。土日の朝も、最近はあんまりサウナに入ってないやろ?

川須 そういえばそうですね。

小牧 もうね、(サウナで)汗取りせんでもいいくらい。その代わり、お酒は水・木・金と我慢してるけど、減量の辛さを思ったらなんてことないわ。

──先ほど、2018年の低迷があったおかげでジョッキー生命が延びたかもしれないとおっしゃっていましたが、減量が楽になったことも、今後のジョッキー人生に影響大ですよね。

小牧 それは間違いないね。だって今は52キロも楽に乗れるもん。とにかくケガをしてからは、身体にいいものばっかり食べてるわ。めっちゃ健康的な食生活やで。お前らは若いし、体重も軽いから、食事に気を遣うことなんてあんまりないやろ?

川須 そうですね。今はまだ食べたいものを食べている感じです。身体にいいものって、たとえばどんなものを食べているんですか?

小牧 最近、朝晩欠かさずに食べているのが、もずく酢。水曜日からは、納豆とオクラとめかぶ。炭水化物も制限していて、朝ご飯でもち麦を少し食べるくらいやね。

高倉 すごいストイック!

太論

▲減量が楽になったと語る小牧騎手


──高倉さんの2018年の収穫は?

高倉 一番の収穫は、やっぱりGI3着(宝塚記念)という経験ができたことですね。GIを勝ちたいと、より強く思うようになりましたから。

川須 ずっと乗ってきたノーブルマーズでの経験だけに、ひとつひとつの積み重ねがいかに大事かっていうことだよね。僕も1頭1頭、丁寧に一生懸命乗って、そういうチャンスが巡ってきたときにしっかり結果を出せるようになりたい。

──川須さんの1年間を振り返って、巡ってきたチャンスをしっかりモノにしたといえば、春の新潟のスペチアーレ(4月28日・新潟11R・邁進特別)が印象的です。善戦止まりでなかなか1000万を勝ち上がれなかった馬ですが、1番人気に応えて勝ち切りました。

川須 人気馬に乗れる機会は少ないので、僕にとっても大きな1勝でした。来年もそういうチャンスが回ってきたら、2着や3着ではなく、ちゃんと勝ち切っていきたい。そして、そういうレースをひとつでも増やしていけるように、日頃からの準備もより万全にしていきたいです。今年はそういう気持ちが強くなった年でしたね。それも僕にとっては収穫のひとつです。

──新たな気づきや考え方の変化なども大きな収穫ですよね。

川須 はい。あと、人との繋がりの大切さを改めて感じた1年でした。馬主さんを筆頭に、調教師の先生や厩舎スタッフのみなさん、牧場スタッフのみなさんなど、いろいろな方の思いを背負って乗っているんだなって。デビューからの自分を振り返ると、正直、その大切さに気づけず、疎かにしてしまったところもありましたから…。

小牧 俺も昔以上に、なんとか(賞金が出る)8着までに入ろうと思って乗るようになった。厩務員さんにとって、8着までに入るのと入らないのでは全然違うからね。あと、ファンの存在も力になったなぁ。そういえば、『太論』で度々登場する俺の追っかけの子がいるやろ?

──小牧さんのご自宅の駐車場で、小牧さんの帰りを待っている中学生ですよね?

小牧 そうそう。少し前にね、久しぶりに駐車場で会って、珍しく「写真撮ってください」なんて言うから一緒に写真を撮ったりしてたんやけど、昨日(12月2日)は昨日で、初めてお父さんと一緒に中京競馬場に来とったわ。

──ついに現地まで応援にきたんですね!

小牧 パドックでその子を見つけたときは、「あ、来てる!」と思ってうれしかったわ。手を振るわけにはいかんから、チラッと彼のことを見たんやけど、すごく喜んでくれてたみたい。笑顔がなんともいえんかったね。

──小牧さんの車に興味を持ったことがきっかけで知り合って、小牧さんがジョッキーだと知って競馬にも興味を持つようになって。そうやってファンの裾野が広がっていくのは、本当に素敵なことですよね。

小牧 うん。いつも応援してくれるファンには感謝してるし、その子の笑顔には元気をもらったね。

──では最後に、2019年の抱負をお願いします。

小牧 とにかくケガをせんように、騎乗停止にならんように。当然やけど、休んでしまうと一気に乗り馬が減ってしまうからね。この2年でつくづく感じたわ。だから、目標は1年を通して休まずに乗ること。それでいい結果を出して、みんなと一緒に美味しいお酒が飲めたら最高やね。

高倉 僕はノーブルマーズをなんとか重賞ウィナーにしたいです。あと、キョウヘイでもう一度重賞を勝ちたい。オーナー、厩舎とも本当にお世話になっているので、来年もこの2頭でGIに挑戦したいですし、そのためにはやっぱり重賞を勝っていかないと。勝つことが一番の恩返しになりますからね。

川須 僕の抱負は、ひとつでも上の着順をという気持ちを持って、1鞍1鞍丁寧に乗ること。それを積み重ねて、関係者の方々、ファンの方々に納得してもらえるような騎乗を増やしていければと思っています。

太論

▲重賞を勝ちたいと語る高倉騎手


小牧 じゃあこのへんで場所を変えて、本日のメインイベント「高倉の歌を聴こう! の会」に移りますか。

高倉 だから……歌はアカン(苦笑)。けっこうね、トレセンの関係者が(太論を)見てるんですよ…。

小牧 知ってるよ。みんなよう見てるわ。

高倉 みんな好きなんですよ、太論。前に僕と小牧さんで温泉に行った企画があったじゃないですか。あれも「次はないの? 次はいつ?」ってよく聞かれますもん。だから、カラオケの動画なんて載せようものなら…。

小牧 大丈夫、俺も川須も歌うから。

高倉 ん〜、じゃあ5秒だけにしてください!

▲小牧騎手がぜひ読者に届けたいという、十八番もお楽しみください!
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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