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古馬重賞勝ち馬より惜敗馬を

  • 2005年08月22日(月) 18時47分
 重賞本を書いていて意外な発見をしたのが新潟記念。改装前と改装後で傾向が正反対になっていることがひとつある。

 それは、既に古馬重賞を勝っている馬が不振だということである。かつての新潟記念はすでに古馬重賞勝ちのある馬が強かったのだが、改装後はキングフィデリアの3着があるだけだ。

 なぜそうなったのか、という理由探しは難しいが、重賞には格重視のレースと勢い重視のレースがあるものだし、改装の前後ではコースの形態が全く違うのだからレースの性格が変わってもおかしくない。

 さて、問題は今回の登録馬だが、細かく分けると以下のようになる。

(1)古馬重賞勝ちがある
→ダイワレイダース、チャクラ、メモリーキアヌ
(2)古馬重賞2、3着はある
→エイシンハリマオー、グラスボンバー、タニノエタニティ、ハレルヤサンデー、ヴィータローザ
(3)2・3歳時重賞勝ちがある
→フォーカルポイント
(4)2・3歳時重賞2、3着はある
→ヤマニンアラバスタ
(5)重賞出走はあるが4着以下のみ
→アグネスシラヌイ、エリモマキシム、ヒカルドウキセイ
(6)重賞未出走
→ソーユアフロスト

 同一馬で二つ以上にあてはまる場合は数字の小さいほうを優先した。

 (1)が最近の傾向からだと買えないということになる。

 過去4回の連対馬は、

01年 1着(2)、2着(5)
02年 1着(2)、2着(5)
03年 1着(2)、2着(2)
04年 1着(2)、2着(4)

となっている。となると、やはり今年も中心馬は(2)から選ぶべきか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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