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産地別3歳馬勢力図(関東馬編)

  • 2019年05月15日(水) 18時00分
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前回に続いて産地別3歳馬の勢力図を分析

日高産馬もOPクラスに数多く名前を連ねている印象だが…


 ついにオークスの週になった。まだ出走メンバーが確定しているわけではないものの、今週もまたノーザンファーム生産馬同士の争いになりそうな予感がある。ヴィクトリアマイルではノームコアに騎乗したレーン騎手の巧さに驚かされた。人気が割れ加減でいつものことながらこのレースは予想が難しくなるのが常だが、かかるタイプのノームコアをきっちりと折り合いをつけて乗りこなし、レースレコードのみならず、日本レコードさえも更新しての勝利には、絶句するしかなかった。

 ルメール騎手が騎乗停止になってすぐに陣営はダービー出走予定のサートゥルナーリアにレーン騎手を起用すると発表したのだったが、京王杯SC、ヴィクトリアマイルと2日続けて騎乗馬をGレース勝利(しかも京王杯SCもレコードである)に導いた彼の手腕を見せつけられ、その理由がよく分かった気がする。とにかく、巧い。言葉で上手に表現できないが、天才的だとも感じる。世界は広いのだなぁと改めて痛感させられたような気がする。上には上がいるのである。まだ25歳だという。末恐ろしい騎手が日本にやってきた印象だ。

 と、前置きが長くなったが、前回に続いて産地別3歳馬の勢力図について書かせて頂くことにする。今回は関東編である。前回に続いて今回も、馬名を拾うのは、「週刊競馬ブック」巻末の「登録馬上限別分類表」である。これはひじょうに使えるデータで、いつも重宝させて頂いている。

 関東には、先週号の段階で87頭のオープンクラスが名前を連ねている。関西111頭と比較するとやや少ない。

 アイリスフィール(浦河)、アガラス(NF)、アシャカトブ(静内)、アドマイヤスコール(洞爺湖)、アトミックフォース(SF)、アフランシール(新冠)、アントリューズ(NF)、アンブロークン(NF)、イッツリット(外)、インテンスライト(新冠)、インバウンド(NF)、ヴァイトブリック(NF)、ヴァッシュモン(外)、ウィクトーリア(NF)、ヴィッテルスバッハ(NF)、ウインゼノビア(新冠)、ウィンターリリー(浦河)、エアジーン(NF)、エメラルファイト(浦河)、エリーバラード(熊本)、オリオンパッチ(浦河)、オルトグラフ(外)、オーヴァルエース(浦河)、カウディーリョ(NF)、カナシバリ(新冠)、カフェクラウン(外)、ガルヴィハーラ(NF)、カレンブーケドール(SF)、グラナタス(安平)、グランアレグリア(NF)、グレイシア(NF)、ココフィーユ(SF)、コスモカレンドゥラ(新冠)、ゴルトマイスター(静内)、コントラチェック(NF)、ザダル(新冠)、ザディファレンス(新冠)、サトノジェネシス(NF)、サトノラディウス(SF)、シェーングランツ(SF)、シャドウディーヴァ(NF)、ジャパンスウェプト(SF)、シュヴァルツリーゼ(白老)、ショウナンガナドル(浦河)、ジョディー(NF)、シークレットラン(NF)、スイープセレタリス(NF)、セリユーズ(NF)。

 これであ行〜さ行の49頭である。ノーザンファーム生産馬はうち19頭に達する。続いて社台ファームが6頭。安平は追分ファーム、白老は白老ファーム生産馬なので、これらを合わせると、27頭がいわゆる「社台グループ」ということになる。残り38頭を以下に記す。

 ダイシンインディー(新冠)、ダディーズマインド(新冠)、ダノンキングリー(浦河)、デアフルーグ(新冠)、ディキシーナイト(NF)、デルマルーヴル(平取)、デンバーテソーロ(外)、ドゴール(門別)、トーセンリスト(静内)、トーラスジェミニ(新冠)、ナイママ(門別)、ナスノダケ(栃木)、ニシノデイジー(浦河)、ハヤヤッコ(NF)、パラダイスリーフ(白老)、ハルサカエ(門別)、ヒシイグアス(NF)、ピースワンパラディ(門別)、フィリアプーラ(NF)、フォッサマグナ(外)、ブレイブメジャー(NF)、ペイシャネガノ(静内)、ホウオウカトリーヌ(静内)、ボストンテソーロ(外)、ホープフルサイン(浦河)、マイネルサーパス(新冠)、マドラスチェック(外)、マリアズハート(外)、メイクハッピー(外)、ラインカリーナ(浦河)、ラストドラフト(SF)、ランフォザローゼス(NF)、リープリングスター(NF)、ルガールカルム(NF)、ルマーカーブル(門別)、レコードチェイサー(静内)、レノーア(静内)、ロンドンテソーロ(外)。

 この38頭中、ノーザンファーム生産馬は8頭。合わせて87頭中27頭、率にして31%である。ただこの数字だけ見るのならば、割に日高産馬も数多く名前を連ねている印象で、それほど苦戦しているわけでもないように感じる。

 しかし、いざG1ともなれば、掲示板を圧倒的な強さで独占しているのがノーザンファーム生産馬だ。日高産馬も何とか2つ勝ってオープン入りを果たすまでは行くものの、問題はそこから上での戦い方が問題なのである。

 今週のオークスは今のところ900万円組が2頭出走可能で、6頭がエントリーしている。アイリスフィールとメイショウアステカが浦河産馬だが、他のエアジーン、グラディーヴァ、ジョディー、フェアリーポルカはいずれもノーザンファーム生産馬。すでに出走権利を獲得している16頭のうちノーザンファーム生産馬は8頭。ウィクトーリア、クロノジェネシス、コントラチェック、シャドウディーヴァ、ダノンファンタジー、ビーチサンバ、フィリアプーラ、ラヴズオンリーユーと有力馬がズラリと顔を揃えている。

 またアクアミラビリス、カレンブーケドール、シェーングランツ社台ファーム生産馬だ。それにエールヴォアが白老ファームだから、可能性としては18頭中日高産馬がわずか4頭ということもあり得る。日高産馬にとってはやや辛いクラシックになってきている。

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岩手の怪物トウケイニセイの生産者。 「週刊Gallop」「日経新聞」などで 連載コラムを執筆中。1955年生まれ。

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