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園田と合わせると約26000回! JRA通算11000回騎乗に、小牧騎手らしい本音

  • 2019年06月11日(火) 18時01分
太論

▲11000回騎乗について振り返った小牧騎手


6月2日の阪神7Rで、現役では19人目となるJRA通算11,000回騎乗を達成した小牧騎手。「これからも12,000回騎乗を目指して頑張ります。一応(笑)」という小牧騎手らしい公式コメントを受けて、『太論』にもたくさんの応援メッセージが届きました。今週の『太論』では、改めてこの数字に迫るとともに、5月後半のレースを振り返ります。(取材・文:不破由妃子)


ケガなく乗っていければ、12,000回は見えてきそうやね


──小牧さん、JRA通算11,000回騎乗、おめでとうございます!

小牧 ありがとう。

──「12,000回も“一応(笑)”と言わず、ぜひ目指してください」などなど、『太論』にもたくさんのメッセージが届きました。それにしても、JRAの公式コメントの締めくくりが「一応(笑)」なんて、小牧さんならではですね。ウケました(笑)。

小牧 ああ、アレね。みんなようニュースを見てんねや(笑)。僕自身はね、そうやったんやみたいな感じで、全然意識はしてなかったんやけど。

──だと思いました。ただ、園田時代の騎乗数と合わせると、約26,000回も競馬に乗ってこられたんですよ。すごいことです。

小牧 そうかぁ。我ながらそれはすごい数字やね。余裕で地球一周してるんちゃう? なんにしても、乗せてくれる馬主さん、調教師さんに感謝です。まぁケガなく乗っていければ、12,000回は見えてきそうやね。頑張りますわ、一応(笑)。

──はい(笑)。ではさっそく5月のレースをピックアップしていきたいんですが、イチザティアラ(5月19日・京都7R・12番人気3着)とスズカフューラー(5月25日・京都12R・9番人気3着)で波乱を演出しましたね。

小牧 ん〜、着にはきているけど勝ってないからねぇ。それが今は一番…。やっぱり勝たなアカン。勝ちたいです、今は。イチザティアラはダートがよかったんでしょう(取材後の6月8日、阪神7Rのダ1800mに出走し、9番人気10着)。久々にダートで乗ったけど、芝の走りとは違ったから。

──直線で鞭を入れたら、尻尾を振っていましたね。

小牧 そう、嫌がってましたわ。ちょっとヨレてたもんね。でも、嫌がりながらも伸びてくれて。なんとか掲示板くらいには…とは思っていたけど、こっちが思った以上に走ってくれたね。展開次第やけど、これからもダートならチャンスがありそうです。

──スズカフューラーは、前走の僅差4着からついに馬券圏内へ。2走続けて力を見せてくれました。

小牧 うん、やっぱり走るんやね、あの馬は。でも、僕より後ろにいた馬が勝ったのがちょっとなぁ…。

──太宰さん(ドリームソルジャー1着)、小さくガッツポーズされてましたね。

小牧 一気に抜け出してきたからね。うれしかったんやと思うわ。

──スズカフューラーですが、途中から動いていった前走とは違い、今回は後方待機策で。

小牧 前回ちょっと行きたがるところがあったからね。だから今回はゲートを出していかんかった。これまでのレースぶりからして、ジッとしていてもキレないという頭があったから、今回もよっぽどマクリにいこうかと思ったんやけど、よう動かれへんかったね。スローやったし、誰かが動くのを待ってたんやけど。

──そういったシーンでは、一番最初に動いた馬は勝てないとおっしゃっていましたものね。

小牧 うん。それにしても、今回は想像以上にキレたね。今回は右回りやったけど、左回りのほうがさらにいいらしいわ。暮れの中京で勝った太宰くんが「左回りでは全然違いますよ」って言ってた。だから楽しみにしてるんやけどね。勝てる力はあるはずやから。

──夏の中京で使ってくれば、引き続きチャンスですね。ここ2戦の斤量に注目すると、前走がハンデ戦で54キロ、今回は定量戦で57キロ。それでいて3着ですから、回りを問わず、力をつけているところもあるのでは?

小牧 そうそう、57キロで走ったからね。やっぱり脚があるんですわ。あとは、今ならどんな競馬でもできそうな気がする。

──10番人気4着、9番人気3着ときていますから、次はさすがに人気になりそうな…。

小牧 そうやねぇ、ちょびちょび上がってきそうやね。まぁ人気は気にせんと、今度こそ勝ち切りたいね。

太論

なんにしても、乗せてくれる馬主さん、調教師さんに感謝です。

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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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