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【CBC賞】悪天候が予想される短距離ハンデ重賞

  • 2019年06月28日(金) 18時00分

有力各馬、道悪の巧拙が選択のカギ


 週末は雨の予報。競馬予想に天気を持ち込むと天気予想の時点で外れることもよくあるが、さすがに全く降らないということはなさそう。早めから予想する際も道悪は意識しておきたい。

 前走がはじめての1200mだったが、そこを快勝したレッドアンシェル。内容も鮮やかだったので今回もある程度人気になりそう。気性的なものも含めて1200mは向いているのかと思うが、同距離の重賞でも大丈夫かは未知数。距離大丈夫、重賞好走歴ありでも両方を同時にできるかどうかはやってみないと分からない。安定味はある馬なので、軸にする場合でも3連複の軸のようなイメージだ。

 アウィルアウェイは3歳牝馬らしく軽ハンデを生かしたいところ。ただ、3歳馬が過去10年[0-2-0-13]、2着2回は09年と10年なので、そこがちょっと不安。個人的には軸は古馬を取って、買う場合はヒモにしたいように思う。

 アレスバローズは昨年の覇者だが、当時54キロに対して今年は57.5キロ。近走の着順からも強気にはなれないところ。ただ昨年も前走オープン特別5着からの優勝だったし、近走も着差としては一定内に収まっている。一応の警戒は必要か。

 セイウンコウセイは58キロとの戦いだが、2018年シルクロードSではこの斤量をこなしている(2着。今年は15着)。上位人気勢の中では雨が歓迎のクチだし、降り具合によっては軸候補になる。

 ショウナンアンセムは高松宮記念でまさかの(と言ったら失礼だが)3着。しかもそれ以前とは全く違う位置取りからの好走だった。穴をあけた馬を続けて狙うのはあまり気が進まないのだが、芝の重不良で2勝の馬なので、降り方によっては無視できない存在になる。

 ビップライブリーは前走で復活。積極的な競馬が結果に繋がった印象だったが、今回も似た競馬ができれば面白いところがある。この馬も雨が来て悪いことはないはずだし、さほど人気にならないことを考えると馬券上の魅力はある。

 ラベンダーヴァレイは中京出走歴が豊富だし格の違いはハンデで相殺できるはずだが、この馬は雨があまり降ってほしくないところ。岩田望来騎手がどんな競馬をするのか楽しみな一戦なので、こなしてくれればよいのだが。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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