マイルCSは前走オープン・重賞で連対してきた馬が強いレースである。
正確に言うと前走大敗馬の巻き返しもそれなりにあり、中途半端な好走をしてきた馬がイマイチという感じなのだが、前走連対馬は回収率も十分高いし、なにより候補が絞りやすい(今年の場合登録馬トータルでも5頭)ので、メインターゲットは「前走オープン連対馬」ということでいいだろう。
しかし、考えてみれば前走オープン連対といっても、色々な前走レースがある。そこで、前走レース別に見てみる(対象は過去10年)と……。
スプリンターズS連対から来た馬は4戦2勝・2着なし。サンプル数は少ないが、信頼度は高そうだ。
それに次ぐのが旧アイルランドT[1-2-1-0]。ただ、今は準オープンのレースになってしまったので適用できない。
問題はスワンS連対馬で、[1-0-5-9]。人気がないなら3着には狙っていいが、連対を期待してはいけない。富士S連対馬も[0-0-0-8]で奮わない。
他では、武蔵野S、毎日王冠、秋華賞、天皇賞・秋といった、芝のマイル以下ではないレースが少ないサンプルから連対馬を出している。
こうしてみると、今回はやはりスプリンターズS・2着のデュランダルと秋華賞2着のラインクラフトということになってしまう。つまらない結論だが、そうなってしまうのだから仕方がない。
その代わりに、「前走3着以下」からヒモ穴を探さなくてはならないことになる。
連対馬を出しているレースのみ、前走3着以下組の成績を列挙すると、
・天皇賞・秋 [2-2-2-16]
・富士S [1-1-0-7]
・スプリンターズS [1-0-0-3]
・スワンS [0-1-1-36]
・毎日王冠 [0-1-0-4]
これでいくと、天皇賞・秋と富士Sの負け組で人気落ちする馬を狙うのがよさそうだ。