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【アイビスSD】言わずと知れた外枠有利、穴なら先行タイプが基本

  • 2019年07月26日(金) 18時00分

斤量が苦しくても適性で評価が可能


 名物レースのアイビスサマーダッシュ。新潟芝1000mは外枠有利として知られているが、今回は有力馬が真ん中と内に多く集まり、予想も難しくなっている。

 人気どころで悪くない枠を引いたのはライオンボス。このコースの特別を連勝し、新たな適性を見出した。ダートの短距離先行タイプというのはこのコースに適性があると言われ、この馬はその典型。他の有力馬より良い枠を生かして結果を出してもおかしくない。マイナス面はハナを叩かれた場合と、斤量が予想以上に効いてしまった場合だろう。

 昨年の覇者ダイメイプリンセスはその後大敗が続いているが、このコース3戦3勝だけにいきなりの変わり身があってもおかしくない。ただ2番枠は痛い……3回の勝利はいずれも2ケタ馬番でのものだけに、そこはやはり引っかかる。

 ラブカンプーも枠が痛い。ひどい大敗が続いた後だけに、相手関係が多少楽になって直線に替わるここは復活の足掛かりになってほしいところだが、枠を克服できるかどうか。馬券的には、2ケタ着順3連発の後でまだ上位人気だと積極的には手を出しづらい面がある。

 カッパツハッチも内枠。最近は1000直の内枠でも、腹をくくってハナに行けば好走できるケースがある。この馬はそのくらいの勢いで出していったほうがいいだろう。番手タイプのラブカンプーよりは、やるべき戦略が見えている。

 レジーナフォルテはこのレースで3,4着。ここ2走馬券に絡んではいないが、安定して先行はしていてこのレース向きだ。10番という馬番はジャッジが微妙なところ。もっと内なら消せるし14〜18番あたりなら積極的に買えるのだが……一応真ん中より外ではあるので、馬券圏内に来る可能性は見ておいたほうがいいだろう。

 ミキノドラマーはこのコース出走歴15回という猛者。しかも鞍上がこのコースでは怖い西田騎手。重賞で56キロはちょっと苦しいようにも思えるが、それでも適性で評価することは可能だ。

 外枠勢から1頭穴候補を選ぶとしたらオールポッシブル。速い馬場・時計への対応力は正直微妙だが、「外枠・先行タイプ」はこのコースの基本だ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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