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【ダービーグランプリ】少数精鋭の遠征馬に注目したい一戦

  • 2019年10月04日(金) 18時00分

昨年のダービーグランプリはチャイヤプーンが断然人気に応えて快勝(提供:岩手県競馬組合)


 1986年、地方競馬の3歳王者を決める一戦として創設。世代限定の全国交流戦が珍しかったうえに、創設時2000万円、後には5000万円という高額賞金で出走馬を集めた。

 96年からは中央馬を含めた交流戦となり、翌97年には統一G1に格付け。しかし07年には馬インフルエンザの影響で岩手馬のみのレースとなったうえ、この年をもってダートグレードを返上し、レース自体がいったん休止された。

 レースが復活したのは2010年。創設時と同じ地方の全国交流重賞として行なわれてきたが、2011年の震災による盛岡への振り替え、2018年の薬物事件によるレース順延など施行条件の変更が続き、さらに今年は時期が前倒しされたうえに施行場が盛岡となって、過去の枠順や脚質に関するデータは参考にできなくなった。

 なにかしらデータ的な手がかりを求めるとしたら2010年以降のレースにおける地区別の力関係だろうか。南関東勢は楽勝するときと危険な人気馬になるときの両極端があるが、今年は不在なので悩む必要はなし。堅調なのは道営勢で、出走馬がいて馬券に絡まなかったというのは2016年だけ。他の4回はすべて連対馬を出しており、2017年には1、3着と2頭が馬券に絡んだ。今年もリンノレジェンドがおり、黒潮盃勝ちの実績からも好走が期待される。

 地元岩手勢はロックハンドスター、カミノヌヴォー、ロッソコルサ、チャイヤプーンの4頭が優勝しエンパイアペガサスが2着、レッドサヴァージが3着しているが、これらはすべて当時の地元人気最上位馬。そして岩手馬が馬券圏内に複数入ったことはない。今年は遠征馬が5頭のみかつ南関東勢不在なので複数好走のチャンスだが、馬券的にはまず人気最上位馬を押さえて、2頭目を入れるかどうかを考えるという手順か。

 今年馬券のポイントになりそうなのが兵庫勢。もともとはあまりこのレースに出走していなかったが、昨年は2頭が出走して2、3着。2010年以降では[0-1-2-1]。今年は兵庫ダービー馬バンローズキングスを筆頭に3頭が登録。地区レベルを考えても、輸送さえこなせば上位争いを演じる馬がこの中から出てきそうだ。

須田鷹雄の勝負予想はレース前日に公開予定です。

2019年9月から10月に行われる地方競馬重賞を徹底解説する短期連載コラム

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