スマートフォン版へ

根岸Sを前走距離別成績で見ると

  • 2020年01月28日(火) 12時00分

同じ「1F違い」でもだいぶ成績が違う


 根岸Sは1400mということで1200mタイプでも1600mタイプでも走れそうに思ってしまうが、実際の成績を見るとだいぶ違いがある。

 過去10年の根岸Sについて前走距離別成績(中央所属馬のみ・前走ダートのみ)を調べると、以下のようになる。

回収率向上大作戦


 同じ「1F違い」でも、1200m組と1600m組ではだいぶ成績が違うことがお分かりいただけるかと思う。基本的に距離短縮組をどう扱うかがテーマのレースだ。

 ところが、今年は登録馬に前走ダート1600m組がいない。芝1600m組はいるが、過去10年前走芝の馬は6頭いて最高がロゴタイプの8着。そうなると、1800m組を頼るか、前走も同距離の1400m組でいくかということになる。

 前走1400m組は前走地方で走った馬を除けば[3-5-2-29]、前走4着以下の馬は来ていないのでそれを省くと[3-5-2-17]となる。ただこれでも複勝率は37.0%で前走1800m以上組に及ばない。

 前走1800m以上組は東京大賞典やチャンピオンズCなどレベルの高いところから来る馬がいるぶん成績が良い面もあるが、師走S組も[0-1-2-0]と走っていたりする。距離短縮で臨むこと自体のメリットもあるのだろう。今年の2頭はともにチャンピオンズC組だし、期待したいところだ。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング