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【弥生賞ディープ記念】好位&内寄りからの粘り込みに警戒

  • 2020年03月07日(土) 19時00分
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

 土曜の中山は朝から正午前まで小雨が降ったりやんだり。ただ、馬場状態に影響はなく、芝は「良馬場」で終日実施された。

 開催2週目とあって、芝の傷みはほとんどない。1月開催が内6m地点に内柵を設置したCコース。今開催は内柵使用なしのAコース。1月開催で保護されていた内6mの芝状態は良いため、先週は「内&前有利」の傾向が顕著だった。今週もその傾向は続いている。

 土曜は、芝競走は4鞍施行。勝ち馬の最終コーナーの位置は「7番手、4番手、2番手、4番手」。最終コーナー7番手から勝った5R・3歳未勝利戦は1番人気クロミナンスで力が上だった形。一日を通せば、前が有利だった。

 11R・オーシャンSは早めに4番手に押し上げていたダノンスマッシュが突き抜け、2着ナックビーナスは2番手からの粘り込み。ある程度強い馬が前で運ぶと、多少速めのペースでも粘れるのが近年の2回中山前半の傾向。外からスパッとした差しはまず決まらない。

 弥生賞はパンサラッサの逃げでMペース想定。展開的にも馬場状態的にも最も有利な馬だが、ホープフルS(6着)の成績からは善戦級とみるのが妥当か。パンサラッサの直後を走れる馬が有利な位置でウインカーネリアン、サトノフラッグがこの位置?

 ただ注意すべきは土曜夜から日曜にかけて雨予報が出ている点。降雨量はさほどではない見込みだが、降った時でも内寄りが急激に悪化しないのが2回中山前半のパターン。この時は良馬場施行時以上に、好位&内寄りからの粘り込みに警戒したいところ。

スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。

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