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かなり絞れる? 今年のスプリングS

  • 2020年03月17日(火) 12時00分

分けて考えると分かりやすい傾向が見えてくる


 スプリングSを関東馬と関西馬、前走オープン組と条件戦組に分けて考えると、いくつか分かりやすい傾向が出てくる。

 関西馬の前走条件戦勝ち馬は過去10年[1-1-0-18]で複回収率が10%と、あまりおいしい存在になっていない。ちなみに連対した2頭はキタサンブラックとエポカドーロなので(ともに前走1勝クラス1着)、このルートから成功するとその後が楽しみではある。今年はファルコニアが該当。条件を少し下げて未勝利勝ちならタイセイモンストルが該当する。ただ前走新馬・未勝利組は関東関西合計で過去10年[0-0-0-14]なのが微妙なところだ。

 同じ前走条件戦勝ち組でも関東馬は[4-2-0-18]とそこそこ馬券に絡んでいるのだが、こちらは今年該当馬がいない。妥協するなら前走1勝クラス2着のアオイクレアトールか。

 その代わり、関東馬の前走オープン組は扱いやすい。前走4着以下だった馬は過去10年[0-0-0-23]。1頭も馬券に絡んでいない。

 関西馬の前走オープン組は前走4着馬から3頭馬券に絡んでいるが、5着以下から来た馬は[0-0-0-14]。関東馬より少し妥協余地があるとはいえ、前走オープン大敗馬は走っていない。

 前走オープンだから○着でもよしとするか……という妥協をするのではなく、基準を厳しく取り、その次には1勝クラス好走馬を優先すべきかと思う。

 今年、前走オープン4着以内馬はヴェルトライゼンデとサクセッションの2頭だけ。1勝クラス勝ちの関西馬が1頭、同2着の関東馬が1頭。ひょっとすると、このくらいの狭い範囲で馬券を組んでよいのかもしれない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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