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【桜花賞】チューリップ賞組は負けてきた馬に妙味

  • 2020年04月07日(火) 12時00分

大事なのはその「並べ方」


 桜花賞といえば、まずはなんといってもチューリップ賞組。いまは阪神芝1600mが枠順による有利不利の少ないコースになり、外回りコースの直線の長さは流行りの血統を持つ上位人気馬にとって有利な条件になっている。

 紛れが少なくなると阪神JF→チューリップ賞→桜花賞で好走馬が似てくるのは当然なのだが、かといってチューリップ賞組を前走着順の通りに買えばよいかというとそうではないのが競馬の難しいところだ。

 以下は、阪神が新コースになって以降の桜花賞(2007年以降)のチューリップ賞組における、前走着順別成績である。

回収率向上大作戦


 勝ってきた馬は半分以上が馬券に絡んでいるが、人気にもなるので回収率はそれほどでもない。むしろ複回収率が良いのは負け組だ。

 チューリップ賞8着だったプリンセスジャック(桜花賞14番人気3着)や同11着のクルミナル(桜花賞7番人気2着)のようなタイプは的中頻度を考えると狙いづらいが、惜敗組を狙うだけでも十分期待値は上がる。

 もちろん別路線組の食い込みについても考えなくてはならないが、まずチューリップ賞組についてその「並べ方」を考えたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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