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皐月賞はGIウイナー2頭の評価を下げたい

  • 2020年04月18日(土) 20時00分
 前回4月12日のWIN5は253万9970円の配当で決着。4レース目の春雷S(中山11R)を単勝オッズ17.8倍(9番人気)のラヴィングアンサーが制したこともあり、やや高めの払戻金額となりました。

 ちなみに、3レース目終了時点の残り票数は4万3013票、4レース目終了時点の残り票数は927票。ラヴィングアンサーの単勝支持率は約4.5%でしたが、WIN5は約2.2%しか残らなかったのです。他の4レースを含め、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約146万円。実際の配当はおよそ7割増しだったわけで、的中させた方にとっては妙味ある決着だったと言えるでしょう。

 人気サイドの馬だとこうした例はほとんどないのですが、ラヴィングアンサーくらいの人気薄は単勝支持率とWIN5上の支持率が乖離しがち。なかなか狙いづらいところとはいえ、この辺りを狙っていかないことには、WIN5ならではのメリットを享受することができません。

 明日4月19日のWIN5は総出走頭数が74頭、総組み合わせ数が58万9824通り(土曜12時現在)。前回4月12日と同じような、1レース目だけが極端な少頭数という構成になりました。

◆アンタレスSは前走で先行していた馬が強い

 1レース目は4歳以上3勝クラスの御堂筋S(阪神10R)。4歳のショウリュウイクゾ・バラックパリンカ、実績上位のバイマイサイドあたりが注目を集めそうです。

 2レース目は4歳以上オープンの京葉S(中山10R)。戦績に安定感のあるテーオージーニアスらが上位人気グループを形成するでしょう。

 3レース目は4歳以上オープン、ハンデキャップ競走の福島民報杯(福島11R)。比較の難しいメンバー構成ですが、休養明け2戦目のウインイクシードあたりに支持が集中するかもしれません。

 4レース目は4歳以上GIIIのアンタレスS(阪神11R)。土曜12時の時点ではベストタッチダウンが人気の中心となっており、クリンチャーが続いていました。

 5レース目は3歳GIの皐月賞(中山11R)。こちらは土曜12時の時点だとコントレイル・サトノフラッグ・サリオスに支持が集まっています。

[伊吹式WIN5ランキング 2020年04月19日版]

1位 阪神10R 7.バイマイサイド
2位 福島11R 13.ウインイクシード
3位 中山10R 3.テーオージーニアス
4位 中山11R 5.サトノフラッグ
5位 阪神11R 11.アナザートゥルース
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 阪神11R 7.ベストタッチダウン
7位 中山11R 13.ダーリントンホール
8位 中山10R 15.ヒロシゲゴールド
9位 福島11R 9.プレシャスブルー
【以上すべての馬を買うと16点買い】

10位 阪神10R 2.バラックパリンカ
11位 阪神11R 15.リワードアンヴァル
12位 中山11R 11.クリスタルブラック
13位 中山10R 14.シュウジ
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 福島11R 3.ゴーフォザサミット
15位 阪神10R 6.シルヴァーソニック
16位 阪神11R 6.アングライフェン
17位 阪神11R 3.ロードゴラッソ
18位 阪神11R 4.クリンチャー
19位 中山11R 7.サリオス
20位 中山11R 1.コントレイル
21位 中山11R 16.ガロアクリーク
22位 中山10R 2.ホウショウナウ
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 中山10R 1.ノーフィアー
24位 福島11R 10.マイネルサーパス
25位 福島11R 1.マイネルファンロン
26位 阪神10R 5.ツーエムアロンソ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目の皐月賞(中山11R)は直近のパフォーマンスを素直に評価したい一戦。「前走の着順が2着以下、かつ前走の1着馬とのタイム差が0.1秒以上だった馬」は2015年以降[1-1-1-42]と期待を裏切りがちです。

 また「“前年12月下旬以降、かつJRA、かつ芝1600〜2000m、かつオープンクラスのレース”において4着以内となった経験がない馬」は2015年以降[0-0-0-18]、「前走の馬体重が470kg未満だった馬」は2015年以降[0-0-1-21]と、それぞれあまり上位に食い込めていません。

 前出の条件に引っ掛かっているコントレイル・サリオスあたりよりも、不安要素が少ないサトノフラッグ・ダーリントンホールらを重視すべきでしょう。

 4レース目のアンタレスS(阪神11R)は、キャリアの浅い馬と前走好走馬が中心。「出走数が25戦以上、かつ前走の着順が3着以下・競走中止だった馬」は2013年以降[0-0-0-44]と苦戦していました。

 なお「前走の4コーナー通過順が4番手以下・競走中止だった馬」は2013年以降[0-2-5-65]と優勝例なし。さらに「前走のレースがマーチステークス、かつ前走の着順が2着以下、かつ前走の1着馬とのタイム差が0.4秒以上だった馬」も2013年以降[0-0-0-24]とすべて4着以下に敗れています。

 今年のメンバー構成ならアナザートゥルース・ベストタッチダウンあたりが楽しみです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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