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【フローラS】内枠に入った前走1勝クラス馬に注目

  • 2020年04月21日(火) 12時00分

前走オープン組を上回る好成績を残す1勝クラス組


 今週行われるフローラSは前走条件戦組でも好走できることが多く、前走オープン組が[2-3-5-56]の複勝率18.7%に対し、前走1勝クラス組が[6-6-4-59]の複勝率21.3%。1勝クラスの負け組も含めてなおオープン組を上回っている。オープンで手詰まりの馬よりは下から来てもある程度勢いのある馬のほうがよいのだろう。

 この1勝クラス組にはひとつの傾向がある。過去10年の枠番別成績をご覧いただこう。

回収率向上大作戦


 回収率はモズカッチャン、ヤマカツグレース、アウェイク、ダイワデッセー、マイネソルシエールの5頭がハネ上げてしまっているので信用しすぎないほうがいいが、7〜8枠は3着以内ゼロ、4〜6枠は勝ち馬ゼロで複勝率10%台なのに対し、1〜3枠の成績は明らかに良い。

 実は前走未勝利組(過去10年で4頭が馬券圏内)は3、4、6、8枠から馬券に絡んでいるので内枠強い説を信じすぎてはいけないのかもしれないが、東京替わりの週だし、内に入って悪いことはないはずだ。

 今年の登録馬中、前走1勝クラス組は6頭。連対してきた3頭あたりはリアルな検討対象になりそう。どんな枠に入るか注目したい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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