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【オークス】馬場はやや悪化も引き続き高速決着になる可能性大

  • 2020年05月23日(土) 19時00分
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

 金曜の雨も上がって、土曜の芝は1Rから良馬場で開催。日中は日光が射す時間帯も長く、同じ良馬場でも1Rよりも最終レースに向けて、芝は急ピッチで乾いていった。先週土曜に雨の中でレースを施行した影響もあって、多少内寄りが傷んで見えるが、内ラチ沿いを通った馬も伸びている。先週に続き、かなり速い時計が出ている。

 土曜は、芝競走は6鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「5番手、3番手、3番手、5番手、12番手、9番手」。先週ほど内&前有利の傾向はなく、展開次第で外からの差しも届いた。ただ、S〜Mペースで淡々と流れると、まだ前の組が優勢。中団〜後方からの差し届いた後半2鞍は、レースが流れた影響も大きい。

 10R・高尾特別(芝1400m)はレース前半3F34秒4〜同後半3F34秒3と緩みのないラップ。4コーナー12番手から外差しを決めたリリーバレロは1番人気を背負っていたこともあり、差しが利いたというより力が違った感じ。ただ、このレースでは8番人気セイウンリリシイが逃げ粘って3着に残った。

 11R・メイS(芝1800m)の時計の出方には正直ビックリした。勝ったアイスストームは4コーナー9番手から外に出さず、内ラチ沿いを一気。鞍上・武豊騎手の好判断もあるが、内ラチ沿いをまだまだ狙える騎手心理を証明した形。ちなみに勝ち時計1分44秒3は、チョウサンが毎日王冠で記録したコースレコード(1分44秒2)とわずか0秒1差。先週同様、かなりの高速舞台になっている。2着ソーグリッタリングは道中4番手から粘り、好位組が残りやすい印象はやはりある。

 日曜の東京は引き続き好天予報。同じ良馬場でも、さらに一段乾いた馬場レベルになる。オークスはスマイルカナのMペースの逃げ想定。乱ペースは考えにくい。ペースが落ち着くと簡単に外差しが決まる状況でもなく、好位組優勢の可能性も。勝ち時計は昨年のラヴズオンリーユーの2分22秒8は別格としても「2分23秒台」の高速決着になる可能性が大。今まで外から差してきたデアリングタクトの末脚がスパッと届くのか? ここが一番の焦点になりそうだ。

スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。

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