前走負けていても見限れない1400m組

　いまさら言うまでもなく、函館スプリントSは芝の1200m戦である。ただ、前走距離別成績を見ると、ちょっと意外な傾向を示している。


　上記の集計は前走芝レースのみを対象にした過去10年のデータ。実施される週は年度によって少しずつ変わっているが、1回函館開催に組まれていることは変わりない。

　これを見て分かるように、1200m組より1400m組のほうが勝率・複勝率ともに高く、複勝率については1600m組のほうがさらに高い。回収率も1400m組と1600m組が高い。ちなみに1000m組は5番人気1着と14番人気2着の2頭だけで跳ね上がった回収率なのでどこまで信用してよいか分からないが、1400m組と1600m組は馬券に絡んだ頭数が8頭と7頭なので、もう少し信用できそうだ。

　1400m組の中身を見ると過去に1200mオープン好走歴のあった馬が多く、例えば前走1400mで負けていたというだけで見限らなければ拾えそうなところがある。

　1600m組はもう少し難易度が高く1400m好走歴を頼りに選ぶしかないが、今年は不在(フィアーノロマーノがマイラーズC除外)。芝1400m組はフィアーノロマーノ(除外前のレースが)を入れて3頭。あいにく1200mオープン好走歴のある馬はいないが、候補が3頭なら買い目が増えすぎることもないし、該当馬重視の予想をしていこうと思う。