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【レパードS予想】差し馬よりも逃げ&好位組を狙うのが得策か

  • 2020年08月08日(土) 19時00分
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。


 好天に恵まれた札幌とは対照的に、土曜の新潟は芝、ダートともに雨の影響を受けた。朝から午後2時半頃まで雨は降り続いた。ダートは午前6時30分段階で「良」だったのが、午前9時28分に「重」、午後1時42分に「不良」と変更。最終12Rまで不良で行われた。

 今夏の新潟は前2週も雨の影響を受けて、ダートは速い時計が出ているが、今週の時計の出方は今夏では一番速い部類。特に3R・3歳未勝利戦(ダート1800m=牝馬限定)を勝った3番人気ジュールサイクルは1分51秒7の好タイム。過去10年のレパードSの優勝馬平均タイムは「1分51秒1」(良7回、稍重3回)なので、3歳未勝利クラスで重賞のレパードS級の時計を出せないと勝てない構図。ちなみにジュールサイクルは芝でも好戦していて、ダートの不良馬場で2着2回と湿ったダートの裏付けがあった。乾いたダートに強いパワー型では厳しく、芝で走れるぐらいの軽い砂の適性が土曜時点では問われた形。最終12R・3歳上1勝クラス(ダート1800m)は道中2番手を追走したベルダーイメルがあっさり抜け出して1分51秒9。前につけられるスピード馬がやはり有利な印象。

 問題は土曜夜から日曜にかけての天気予報。仮に日曜が好天なら気温が高い時季でもあり、一気に乾く可能性もあったのだが、日曜の新潟は「雨のち曇」で降水確率80%。日曜午前を中心に雨がしっかり降り、馬場回復は望み薄の状況。湿って時計の出るダート傾向は日曜も続きそうだ。レパードSの発走時刻時点でも「良」は考えにくく、よほどの乱ペースでもない限り、コーナーがきつい新潟ダートコースの特性からも「前&内有利」。

 参考までにレパードSの過去10年で稍重(計3回)で行われた時の優勝馬の最終4コーナーの位置取りは11年ボレアスが7番手、13年インカンテーションが2番手、14年アジアエクスプレスが2番手。ディープインパクト産駒で軽い切れも兼備していたボレアスを除く残り2頭は先行粘り込み。雨が日曜も残ると考えれば、中団〜後方追走の差し馬よりも逃げ&好位組を狙うのが得策かもしれない。

スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。

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