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【北九州記念予想】北九州記念はアイビスSD組に注目

  • 2020年08月18日(火) 12時00分

過去10年馬券に絡んだ10頭のうち半分は7番人気以下


 北九州記念は言うまでもなくサマースプリントシリーズの一戦だが、アイビスサマーダッシュとの相性が非常に良い。

 過去10年の勝ち馬は前走1000m組と1200m組が5頭ずつなのだが、1000m組はルミエールオータムダッシュから来たトウカイミステリー以外はすべてアイビスSD組(そもそもアイビスSD以外の前走1000m組が1頭しかいない)。一方で1200m組は5頭のうち重賞から来たのがCBC賞からの1頭だけ。オープン特別組が2頭、準オープンと2勝クラスが各1頭とバラバラだ。しかも、CBC賞組全体だと[1-0-3-29]でグループとしての成績が良いわけではない。函館スプリントSからだと[0-0-0-7]で全滅となっている。

 1200m組は好走馬の前走がバラついているうえに重賞組が強くない。一方で1000m組はほぼ全頭がアイビスSD組。分かりやすいのはもちろん後者だ。

 ではアイビスSD組で買うべきはどういうタイプか。過去10年の北九州記念における前走アイビスSD組はトータルで[4-3-3-37]。馬券に絡んだ10頭のうち半分は7番人気以下で、つまりこの組は穴にもなってきたということだ。

 その穴だが、アイビスSDで外枠を引けなかった馬が出しているケースが目立つ。北九州記念における前走アイビスSD組を前走枠番別で比較すると、

回収率向上大作戦


 非常に少ないサンプル数の中での話なので今後も同じになるか分からないが、アイビスSD→不利→前回より今回のほうがパフォーマンスを発揮できる、というのはありそうな話である。

 今年の登録馬のうち、前走アイビスSDで1〜4枠だったのはダイメイプリンセスとラブカンプー。穴というほどの人気薄ではないが、楽しみな存在だ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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