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京都実績とGI出走歴重視

  • 2005年12月26日(月) 23時50分
 一年の計は金杯にあるが、正月からあまり難しいことは考えたくない。京都金杯はごくシンプルに予想していきたい。

 京都金杯のポイントは大きく言ってふたつ。京都コースに実績があることと、前走か前々走でGIに出ていた馬が強いことだ。

 京都は中央4場の中でも特異なキャラクターを持つ競馬場であり、そのぶん「巧者」を生みやすい。一方、ハンデ重賞といっても登録頭数が多い昨今の状況では本当の格下、軽ハンデ馬の出走余地がないため、一定以上のレベルでの戦いになりやすく、それが格重視の結末につながりやすいのだろう。

 今回の登録馬で、前走か前々走でGIに使われていた馬を見てみると……。

 アイルラヴァゲイン。立て直して複くらいならありそうだが、京都芝は初出走。出走順も23位で厳しい。

 オレハマッテルゼ。京都は[1-1-0-1]だから悪くない。問題は人気。前走勝ちが票数にどう影響してくるか。

 キネティクス。京都[4-0-2-7]だが昨年微妙に足りなかった現実がある。出走順も厳しい。△くらいなら、のイメージか。

 シルクトゥルーパー。前々走のGIというのがダービーなので、存在そのものを横に置いておく。

 シルクフェイマス。……使わないですよね。

 ディアデラノビア。これが今回1番の問題。京都では白梅賞でエアメサイアを負かしているが、本質的には2000m以上向きのような気がする。人気になってまで買いたくない。

 ビッグプラネット。京都[1-0-0-2]。マイルCSの内容からすると3着はあるかもしれないが、積極的には買いづらい。

 マイネルハーティー。京都[1-1-0-2]。ビッグプラネットとほぼ同等の評価。

 ローエングリン。……使うのか? 最近低迷しすぎで、一変は疑問。

 書きながら自分の気持ちを整理してみたが、やはり順当なのはオレハマッテルゼか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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